定期的に会っていた友人といつの間にか疎遠に……。少しずつお互いに違和感を覚えていたのかもしれないけれど、あれだけいろいろなところに遊びに行ったのに急に距離を置かれるのは、さすがにきついですよね。「このまま1人になったらどうしよう」と不安になるのも当たり前です。今回は女友達から急に距離を置かれたときの対処法をご紹介します。
お互いの価値観が違ってしまったのは仕方がないと割りきる
学生から社会人になった瞬間、それまでとは違う環境に入り、住環境や職場の環境によって価値観も無意識のうちに変わってきます。
自分は変わっていなくても相手からしてみたら、大きな変化を遂げているように見えてしまうのでしょう。お互いの価値観がズレてしまったのは、もはや仕方のない話。これ以上、どうすることもできません。
どちらが正解で、どちらかが不正解という話でもありません。結婚や出産など女性の場合は選んだ道のりによっても、価値観は異なるでしょう。自分のもとから去っていく人がいても、自分らしさを貫く覚悟がだんだんと必要になってきます。
職場や住環境にも価値観は左右される
どんな街に住み、毎日どんな暮らしをしているのか、そのすべてをたとえSNSに報告していなくても周りは察知します。とくに親しい友人ほど「なにか変わった気がする」「私よりも活き活きとしている」と、すぐに気づきます。
たとえばフリーランスや起業を選んだ場合は制限がなく、自分さえよければいくらでも仕事を増やし、年収を増やすことも可能な範囲になってきます。ところが友人は会社員で会社の事情からあまりお給料も良くない状態。転職しようと思っても踏み切れずに悩んでいるとしたら、この2人が一緒にいるのは、もしかしたら段々と難しくなってくるかもしれません。
価値観が変わることを恐れる必要はなく、ただライフステージの段階によって、いくら親友だったとしても縁が切れることがある、そういう覚悟は必要でしょう。
大人になったら「絶対に親友だよね」の確認はいらない
よくカフェでお茶していると女子同士集まっては「うちら絶対にずっと親友だよね」と確認し合っている光景を目撃します。
ところがそれはおそらく20代まで通じたとしても、30代以降から難しくなる場合もあるでしょう。どんなに楽しい思い出を共有したとしても、たとえばどちらかが結婚した途端に疎遠なるケースも十分あり得るのです。
たまたま、お互いに独身だったから定期的に会えていただけで、どちらかが結婚したら途端にどちらかが態度を変えて、あっという間に会わない関係になる可能性も常に抱えています。
大人になったら周りを囲いこむというよりも、1人で強く生きていくためにはどうしたら良いのか、そのうえで周りとどんな距離感で付き合うのかを考えることが大切です。
親友でも疎遠になるときはあると覚悟する
親友同士であっても、残念ながら疎遠になるときはあると覚悟しましょう。
しかし、お互いのご縁や結びつきが強い場合、なにかのタイミングで関係性が復活する場合もあります。たとえばどちらかが子育てに慣れてきたタイミングで声をかけたり、急にふと会いたいと思って連絡したら向こうも同じ気持ちだったり、今までの関係性が嘘のように復活する場合もあります。
ただそれは自分自身でコントロールするものではなく、あくまでも流れに身をゆだねる中で自然とご縁が元に戻るケースです。親友=絶対的存在ではないということをよく認識しておきましょう。
女友達との関係性を育むことは、実はものすごく大変。自分はそのつもりがなくても、相手からしてみると、いつの間にか自慢話になっている場合も十分考えられます。
大切なのは、疎遠になろうと、相手がまた近づいてきても、一定の距離感を保ち、自分の聖域を守ることがポイントです。どんな関係性が自分にとって心地よいのか考えるだけでも、自分軸が太くなって周りと付き合いやすくなるでしょう
構成・文/山口恵理香