10代のときは結婚することが当たり前のように思っていたけれど、人生経験を積むうちに生き方も暮らし方も1つではないことをある日、ふと気づく瞬間がやってきます。それぞれがどんな道を選ぼうとも、本当の友達なら応援してあげられるはず。ところが「親友」であっても、ある日からいきなり距離を置かれる場合も。今回は女友達に距離を置かれたときの心の立て直し方をご紹介します。
相手が選んだ人生の選択肢を否定しない
20代後半、さらには30代に入るとどんどんそれぞれの選ぶ道が決定し、話が合う人同士で仲良くなって、いつの間にか関係性が変わることが増えてきます。
たとえばお互いにずっと独身同士と思っていたら、親友があっという間に結婚してしまうと、もう片方はどうしたらいいのかわからず、結果として、お互いに宣言しなくても距離ができてしまいます。
大切なのは、お互いに相手が選んだ人生は否定しないこと。たとえ心の中では羨ましくても、その人なりに考えて選んだ結果です。本来なら距離を置く必要はなく、お互いの世界を大切にしながら付き合えばいいのですが、なかなか女同士、そういうわけにもいかないようです。
距離を置かれても相手を責めずに受け入れる
自分としては、それほど自慢話をしたつもりもないし、どちらかというといつも相手の話を聞いていた立場。けれど、あるときふと自分の夢を話した瞬間にいきなり距離を置かれる場合があるのです。
それがたとえば「会社を立ち上げようと思っているんだ」「ヨガ留学をしに行こうと思っていて」「ロンドンにワーホリに行く予定で」と、誰もが簡単にチャレンジできる内容ではないほど、相手はもしかしたら嫉妬するかもしれません。
いきなり距離を置かれても動じない、追いかけないことがお互いのためなのです。「隠しておけばよかったのかな」と自分自身を責める必要もありません。
自分のもとから友人が去っても自分が選んだ道のりを後悔しない
たとえば仕事に邁進することを今の時点では選んだとします。そうすると、なかには離れていく友人がいます。
相手はそれほど仕事に対してもうモチベーションがなかったり、プライベートを優先したいと考えていたり、相手なりに「この人とは価値観が合わない」と思ってしまったのでしょう。
仮に学生時代からの友人が離れてしまっても、もう追いかけないこと。自分の元から去っていく人は今の時点では何かが一致しないのでしょう。ご縁があれば再び戻る可能性もあります。ただ今はお互いに別々の場所にいる以上、あとは、自分の道を信じて突き進むしかないのです。
「またいつかは戻れるかもしれない」と安易に期待しない
大好きな親友に距離を置かれたときの衝撃は、なんともいえない感情に陥ります。今までの楽しい思い出を何度も反芻して、どうして距離を置かれてしまったのか自分を責める日々。
ただ悪いのは相手でもなく、自分でもなく、自然な流れの中で距離を置かれてしまったのは、もはや仕方がないと割り切るしかありません。恋愛に限らず女同士の友情にも「絶対」はありません。
「またいつかは仲良くできる」と安易に期待しないほうがいいでしょう。ただある日、親友として出会って仲良く過ごしてきた今までの日々はこれからもずっと宝物であることには変わりません。
女同士の友情は常に変わり続けます。大人になっても、くっついたり離れたりを繰り返している人は、きっとたくさんいます。距離を置かれても、自分自身を責めない。大切な夢があるなら迷わず夢を優先することが、結果的には幸せな未来が待っているのです♡
構成・文/山口恵理香