注目クリエイターvol.25 アクセサリークリエイター・macoさん

古着・ハンドメイド・リメイクが大好きな編集Oが、オススメのクリエイターを紹介する連載。
今回は、ビーズやスパンコールなどカラフルな色使いがポイントのアクセサリーブランド「IRODORI IRODORU(イロドリイロドル)」のデザイナー・macoさんにお話を聞きました。


クリエイター・macoさん

名前:maco
作っているもの:スパンコールを使用したアクセサリー
作家活動を始めて:3年
※2021年5月29日時点

 

『IRODORI IRODORU

_「IRODORI IRODORU」ってどんなブランド?
「『すこしのきらめきとおちゃめなデザイン』をコンセプトに、イヤリングやヘアピンなどのアクセサリーを作っています。キラキラきらめくビーズやスパンコールをふんだんに使い、優しい曲線と組み合わせることでおちゃめさを表現。私にしかできない表現で、ワクワクするアクセサリー作りを心掛けています!」。

 

_macoさんが作る作品の特徴は?
「曲線から生まれる、他にはないデザインです。手作業で一つひとつ作っているからこそ、毎回違う形の作品が出来上がります。それを“わぁ!可愛い!”と言ってくれる方がいることで、自分自身の作品に自信を持てるようになりました。これからも私にしか作れない形やデザインにこだわり続けていくと思います」。

 

_今いちばん推しているアイテムは?
「紫陽花をイメージしたシリーズが、5月上旬にできました! 今年初めて目にした紫陽花が美しくありつつ力強く咲いている姿に心惹かれ、すぐに作品へ落とし込もうと決めたんです! 紫陽花が好きな方はもちろんアクセサリーで自分を表現したい方など、この作品を通して“今日も私らしく”と思いながら身に付けていただけたら嬉しいなと思っています」。

 

_作品を作り始めたきっかけは?
「数年前、自分の生活に新しい発見が欲しくてもの作りを始めました。幼い頃からビーズで指輪やネックレスを作るのが好きだったこともあり、当時は色々なものを試して作る作業をただただ楽しんでいました。『今日はここまで仕上げて、明日完成かな?』と、日々わくわくしながらゆったりと制作していた気がします。そこから少しずつアクセサリーというカテゴリに絞り、趣味程度にゆる〜く続けてましたね」。

 

_クリエイターとして活動を始めたきっかけは?
「作品を作ってInstagramに載せると、販売してほしい!というお声を少しずついただけるようになりました。販売するなら責任も必要だし、何者かをお客さんにちゃんと伝えなくちゃと決心! クリエイターとして本格的に活動を始めました。
現在はありがたいことに作家活動のみで生活ができていますが、ブランドを始めたときは他の仕事と兼業をしていました。地道に活動を続けた結果、イベント出展をした際に取材を受けたり、購入して下さる方も少しずつ増えてきたりしました。ブランドを始めて1年ほど経ったくらいから、“来年には1本で活動する”と心に決めて行動していましたね!」。

 

 

作品作りについて

 

_ブランド名の由来は?
「大好きなMr.Childrenさんの『彩り』という曲のタイトルからヒントを貰って名付けました! 私が彩りあるアクセサリーを作り、それを手にしたお客さんがアクセサリーを身に付けて日々を彩るというような、私とお客さんとの関係性を表しています。制作したアクセサリーが私の手元から離れた瞬間、“彩り”から“彩る”という言葉に変化するイメージです」。

 

_こだわって使っている材料はありますか
「お花型のスパンコールです! 今は、お花モチーフを取り入れたアクセサリーを作ることが多いのでたくさん使っています。私が作るアクセサリーはスパンコールが主役。小さなパーツをひとつ一つを紡ぐ作業は根気がいりますが、お花を咲かせている気分になれてとても楽しいです!」。

 

_思い入れのある作品は?

「『花星』という作品です。このアクセサリーは枠に樹脂を流して形作り、その周りにビーズやスパンコールを配置。細かな材料を少しずつ紡ぎ“花の惑星”をイメージして作りました。この作品を作る以前は樹脂をメインに使ったアクセサリーを制作していたため、作品の変化に少し不安がありました。ですが、何度も試作を繰り返して販売し始めたところ、私が想像していた以上の反響が! とってもとっても嬉しかったのを今も強く覚えています。この作品を通して少しずつ気持ちや作品にも変化が出てきました」。

 

_デザインの参考にしていることはありますか?
「本を読むことですね! リラックスタイムにもなるので大切な時間です。意外にもデザイン本や雑誌ではなく、お部屋やライフスタイル、自己啓発本を参考にすることがほとんど! デザイン本を見てしまうと、本で見たものが頭の中をぐるぐる回って、新しいアクセサリーのデザインを考えられなくなってしまうことも。でもお部屋やライフスタイルの本を読んでいると、“このお部屋に住んでる人は、こんなアクセサリーが似合いそうだなぁ!”と自然と想像していることが多いんです。あとは、散歩中見掛けた街並みなどからも派生して作品になることもあります」。

 

 

いつも思っていること

_仕事をする上で、大変だなと思ったことは?
「体力と制作時間のバランスを取ること。以前は上手く時間配分ができておらず、無理に徹夜をすることもありました。1日に作れるアイテム数と制作時間をしっかり把握することで、納品日に合わせて動けるようになりました!」。

 

_嬉しい、楽しいと思ったことは?
「色々な方に出会えたことです! 今回の取材もそうですが、お客様やお取引様、友人など…IRODORI IRODORUというブランドを持って、アクセサリーを作っていたからこそ出会えた方がたくさんいます。社交的ではない私ですが、こうしてたくさんの方に支えられて、しかも好きなことで繋がれるってこんな嬉しいことはないっ!と改めて思います」。

 

_クリエイターを続けていく上で大事にしていることは?
「制作ももちろん大切ですが、私はお客さんとのコミュニケーションを1番大切にしています! クリエイターとして一方通行な作品、人になりたくないし、お客さんのことを知りたいと常に思っています。前職で7年間ほどアパレルの仕事をしていたのですが、その店舗で学んだことが多くありました。そのときの人の繋がりは今も続いていますし、当時はアパレルのお客さん、今は私のアクセサリーを身に付けてくださる方もいます。色んな学びや経験させていただいたので本当に感謝しかないです」。

 

 

これからについて

_目標はありますか?
「個展を開きたいです! 私の作品を好きと言ってくださる皆さんとお会いし、たくさんお話しして笑って共感して、楽しめる空間を作りたいと思っています。そしてもっともっと私の作品や想いに共感してくださる方に出会いたいです。きっと今もどこかにいるんだろうなぁと思うとわくわくします! あとは、ありがたいごとに海外のお客様からのご購入も多いので、チャンスがあれば海外でのPOPUPなどにもチャレンジしていきたいです!」。

 

_最後にメッセージをお願いします!
「まずは行動が大事かなと思います。どんな人になりたいのか、どんなことをしたいのかを、近くにあるメモ帳にすぐ書き出すことも行動の1つ! そこからまた一歩ずつ前進していく感じですかね。好きなことを大切に、信じて続けることが夢への1番の近道だと思います。私もそう思って日々活動しています」。

 

お話を聞いてみて…

Instagramでたまたま見つけたIRODORI IRODORUのアカウント。色みやデザインのすべてがドストライク過ぎて、見つけたときは数秒じっと見つめてしまったのを覚えています(笑)。キラキラ輝くお花と、ウネウネの形が唯一無二で、macoさんのほんわかしたムードが伝わってくる作品ばかり! Instagramでチラッと見掛けるmacoさんもとってもオシャレな方なので、ファッションやアクセの合わせ方の参考にもなるはず。これからの季節はシンプルコーデが増えると思うから、アクセントとして使うのにピッタリ! 浴衣などの和装にもよく合いそうなので、一つはゲットしたいアイテムだなと思いました。ぜひInstagramやオンラインショップをのぞいてみてね!(編集O)


【IRODORI IRODORU】

Instagram:@irodoriirodoru
Online shop:IRODORIIRODORU 


構成・文/大西美音

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