古着・ハンドメイド・リメイクが大好きな編集Oが、オススメのクリエイターを紹介する連載。
今回は、ナチュラルな素材を生かした大人のアクセサリーブランド「dbecoo(ディベコ)」のデザイナー・山田理恵子さんにお話を聞きました。
デザイナー・山田理恵子さん |
名前:山田理恵子
作っているもの:ウッドビーズを使用したアクセサリー
活動を始めて:5年11か月 ※
※2021年3月18日時点
『dbecoo』
_「dbecoo」ってどんなブランド?
「主に楓のウッドビーズやコットン100%の糸、鉱物などの自然の材料使い、バングルやネックレス、ピアス・イヤリング、ブローチなどのアクセサリーを制作。日常で使えて、付けると気分が上がるものをコンセプトに作っています」。
_山田さんが作る作品の特徴は?
「ウッドビーズでナチュラルな雰囲気を出し、ビーズを編むときに使用する糸のカラーで季節感を取り入れるようにしています。春はピンクだったり、夏はブルーだったり…。1年通しても使っていただけるように、くすんだ色をよく使います」。
_今いちばん推しているアイテムは?
ウッドビーズを糸で編んだものをちりばめた“nuts イヤーカフ”です(写真下)。コロナ禍でマスク生活が続いてる中、着脱しやすいイヤーフックがあるといいなという声をお客様より頂いていました。個人的にもイヤーアクセを付ける機会が減っていたこともあり、その反動でボリューミーな存在感のあるものが付けたい欲が高まっていたため、リクエストのあったイヤーフックを作ってみました」。
_ブランドを始めたきっかけは?
「作品を作り始めたのは、手先の器用な友人にアクセサリー作りの基本を教えてもらってから。ちょうど息子が幼稚園に通うようになり、自分の時間が増えると思ってチャレンジしてみました。作っていくうちにどんどんハマっていって、10年くらい自分だけの趣味として楽しんでいました。それから少しずつ作品をSNSに載せるようになり、『買いたい!』と言っていただくことが増えたため、比較的簡単にできるネット通販から徐々に販売を始めました」。
作品作りについて |
_ブランド名の由来は?
「オシャレな由来や意味はなく、実は中学時代の思い出から取ったんです! その頃友人に名前の“理恵子”をもじって“りべこ”と呼ばれていました。ある日、黒板の〈今日のお当番〉の所になぜか“Dべこ”と書かれていて。それを書いた男の子に聞くと『“でぃべこ”って呼ばれてるじゃん!』と。その男の子には“りべこ”ではなく、“でぃべこ”と聞こえてたみたいなんです(笑)。なんとなくその思い出からSNSのアカウント名をdbecoo(ディベコ)にしていて、そのままブランド名にしちゃいました!」。
_こだわって使っているアイテムはありますか?
「道具は特に買い揃えたものは無く、昔から家にあったものを使っています。中でも道具と合わせて長年使っている浅田飴の蓋は、ビーズを入れるのにちょうど良いサイズ感でお気に入り。丸くカーブのかかった縁のおかげか、針でビーズをすくいやすいので重宝しています」。
_デザインの参考にしているものは?
「特にこれというものはないですが、SNSや街中でふと目にした壁、柵の模様が参考になったり、植物の形や色合いを再現してみたくなったりします」。
_思い入れのある作品は?
「ウッドビーズのバングルです。私自身、面倒くさがり屋なのですが、更に子育てでアクセサリーの装着さえも面倒くさく煩わしい…と感じることがありました。そんなときに髪ゴムを腕にパッとはめるように簡単に着脱できて、装着中も気にならないストレスフリーなアクセサリーがあればいいな~と考えていたところ、dbecooのバングルが生まれました。同じタイミングでナチュラルウッドビーズにも出会い、様々な作品を生み出すきっかけにも。最近では、バングルにアロマを垂らしておうち時間にも楽しめるアクセサリーとしてもご愛用いただいています」。
_ブランドを始めた頃と今とで変化したことは?
「出不精になりました(笑)。以前はお買い物やランチなど外出することが好きでしたが、今は家でひたすら作業している時間が楽しくてなりません!」。
いつも思っていること |
_仕事をする上で、大変だなと思ったことは?
「息子が幼稚園に通っていた頃ですが、夏休みや春休みなど長期休み中の作業が大変でした。作業時間が大幅に削れてしまったことと、作業を優先すると子供を構えない罪悪感との板挟み状態でしたね…」。
_嬉しい、楽しいと思ったことは?
「人や地域の繋がりが広がっていくのが楽しいです。お客様からSNSを通じて声を掛けてもらったり、旅行でしか行ったことのない地域や全く訪れたことのない地域のお店に、dbecooのアクセサリーを置いてもらったり。アクセサリー制作をしていなければ関わりの無かった人や場所に出会えて嬉しいです」。
_クリエイターを続けていく上で大事にしていきたいことは?
「お取引きいただいている店舗の店主さんが話してくれた『売れると思って仕入れしたものは売れないけど、自分が欲しいと思ったものは売れていく』という言葉。頭の片隅に留めて、自分が着けたいと思うものを作り続けたいと思います」。
これからについて |
_目標はありますか?
「コロナ禍をきっかけに、身に付けることでリラックスできるアクセサリーを作りたい!という思いが強くなったので、アロマの勉強をしアクセサリーにも取り入れたいです。あとは、自分で商品をディスプレイして、いつか対面販売をできたらいいなと思っています!
_最後にメッセージをお願いします!
「私も一歩踏み出す勇気や行動力が無いタイプの人です。爪先だけちょこんと突っ込み、すぐ逃げられるというゆるい気持ちで、いちばん手軽なオンライン販売から始めました。仕事として頑張るという意気込みより、趣味として楽しく始められたことが、私が踏み出せたきっかけだと思います」。
お話を聞いてみて… |
何気なくSNSを見ていたとき、なんて繊細でステキなんだろう…と見惚れてしまったのが最初。ウッドビーズって何となく民族系に寄ってしまうイメージがあったのですが、山田さんの作るアイテムは洗練されていてかっこ良い! それに、アロマと組み合わせたリラックスできるアクセって初耳! 何かとストレスの溜まる現代にピッタリだなと思いました。大人の女性はもちろん、ナチュラルな格好が好きな方に持って来いのアクセサリー! ぜひオンラインショップやSNSを覗いてみてください♪(編集O)
【dbecoo】
Instagram:@dbecoo
minne:@dbecoo
構成・文/大西美音