注目クリエイターvol.21 ニットデザイナー・佐野祥子さん

古着・ハンドメイド・リメイクが大好きな編集Oが、オススメのクリエイターを紹介する連載。
今回は、ユーズドライクなデザインが魅力のハンドメイドニットブランド「gigi(ジジ)」のデザイナー・佐野祥子さんにお話を聞きました。


デザイナー・佐野祥子さん

名前:佐野祥子
年齢:27歳
作っているもの:ニット雑貨
活動を始めて:5か月
※2021年1月18日時点

 

『 gigi

_「gigi」ってどんなブランド?
「“古着屋で見つけた運命の一着への ときめき を手編みで紡ぐ”をコンセプトにしたハンドメイドニットブランドです。帽子やバッグなどファッション小物を中心に、一つひとつの作品を手編みで作成しています。
作品の中で人気が高いのは、グラニースクエアモチーフの帽子! 何通りもの色の組み合わせを楽しめるので、作り手からしても魅力的。今は秋冬用の糸で作成していますが、春夏用の帽子も作成したいと考えています」。

 

_佐野さんが作る作品の特徴は?
「新しくもあり、どこか懐かしさを感じるような色みやデザイン、派手じゃないのに個性が光るアイテムを心掛けています。例えば、古着ならではのカラーリングやデザインがあるように、gigiらしいと思ってもらえるようなアイテム作りを目指しています」。

 

 

_作品を作り始めたきっかけは?
「このコロナ禍でマスク作りに専念していた母に連れられて、手芸店に行きました。以前勤めていたアパレル関係の仕事を離れ、転職先を探している最中で、ちょっとした暇つぶしに~と深い理由もなく編み針と糸を手に取りました。ニットを編むのは初挑戦でしたが、気付けばそこから毎日編み物に没頭していましたね」。

 

_クリエイターとして活動を始めたきっかけは?

「自分の趣味として編んだ作品をSNSにアップしたところ、友人から販売して欲しいとの声が! その声に戸惑いつつも、誰かのために編む楽しさを始めて知りました。少しの自信を胸に、自分の作品をより多くの人に届けたい!と思い、ブランドを立ち上げました」。

 

作品作りについて

 

_ブランド名の由来は?
「gigi(ジジ)は私の愛犬の名前なんです! 自分の好きなもので溢れたブランドになるようにと、大切な愛犬と同じ名前を付けました」。

 

_デザインの参考にしているものは?
「gigiのコンセプトにもあるように、古着にはたくさんのインスピレーションを受けています。可愛い服は、時代を越えて間違いなく人の心を掴むのだと思います」。

 

_こだわって使っている道具・材料はありますか?

「100円均一で購入した編み針をよく使っています! 100円だからといって侮ってはいけないくらい使いやすく、これから編み物を始めたいと思っている方にもおすすめ。材料となる糸は、手芸店に足を運び、実物を見ながら選んでいます。作るアイテムを決めてから糸を選ぶのではなく、自身の気に入った糸を買い溜めし、そこから作品を生み出す事が多いです」。

 

_思い入れのある作品は?

「薔薇のモチーフが付いたハンドバッグは、gigiのアイテムとして初めてお客様に手に取っていただいたもの。初めていただくお客様の反応が、私の作品に対する自信にも繋がりました」。

 

_ブランドを始めた頃と今とで変化したことは?
「振り返ってみると、始めは何度も何度も編んでは糸をほどいてまた編んで…というのを繰り返し、手探りで作品作りをしていたなと思います。今でも思い通りにいかず頭を抱えることはありますが、日に日に頭と手の感覚が培われているように感じます!」。

 

いつも思っていること

 

_仕事をする上で、大変だなと思ったことは?
「“ブランド色をどう表現するのか”がブランドを持つ上で非常に大切なポイントであり、永遠の課題です。実店舗が無いため、SNSの中でいかに表現するかがポイント。ECサイトやSNSにアップする写真は、gigiの世界観を感じてもらいやすいものを用意するように心掛けています」。

 

_嬉しい、楽しいと思ったことは?
「ブランドを始めて、周りの知人からの褒め言葉がいちばんの励みになっています。もちろん、お客様からいただいた嬉しい言葉も自分自身の糧となりパワーがみなぎります! ブランドを持ったことで、人と人との繋がりを強く感じられたことが幸せです」。

 

 

_ブランドを続けていく上で大事なことは?
「自己満足にならないことを大切にしたいです。共感者がいてこそのクリエイターだと思います。決して自身の能力を過剰評価せず、向上心を持って過ごすことを忘れたくないですね」。

 

これからについて

_目標はありますか?
「街でgigiのアイテムを身に着けた方に出会えたら、私はとっても幸せです! きっと恥ずかしくて話しかけることは出来ないのですが、喜びの笑みは隠せないと思います。小さな夢ではありますが、いつか叶うと嬉しいです…!」。

 

_最後にメッセージをお願いします!
「27年、大きな声で言える趣味のない人生を送ってきました。気になるものはあっても、すべて後回しにしていたのかもしれません。ほんの少しの挑戦や、くだらない暇つぶしが、自身の糧になることがあります。遠回りしながらも、自身の素敵な部分を愛してあげられたら、豊かな時間が生まれるのだと思っています」。

 

お話を聞いてみて…

merの撮影でモデルがgigiのバッグを持っていたのが、佐野さんとの出会い。配色、デザインがドタイプで、なめまわすように見てしまいました(笑)。私も冬になるとニットを編むのですが、比べ物にならないくらいハイセンスでオシャレなものを作られるな方だなとただただ関心。前職がアパレル関係のお仕事ということで、ブランド色の出し方、目指しているものが明確で素敵だなと思いました。佐野さんの作るアイテムは古着を着る方、そうでない方も、コーデに取り入れやすいものばかり。ぜひSNSやオンラインショップを覗いてみてください♡(編集O)

 


 

【gigi】

Instagram:@gigi_knit
Online Shop:gigi.base.ec

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★委託販売情報

・進化系古着屋“森”(京都)
住所:
604-8042
京都府京都市中京区中之町 538-1
スーパーホテル京都・四条河原町 1F
*USEDを拡張する進化型古着屋”森”でのオンライン販売はございません。


構成・文/大西美音