注目クリエイターvol.19 ファッションデザイナー・松岡夏海さん

古着・ハンドメイド・リメイクが大好きな編集Oが、オススメのクリエイターを紹介する連載。
今回は、キュートな柄布をふんだんに使った洋服や布雑貨を手掛けるブランド「NATSUMI MATSUOKA(ナツミ マツオカ)」のデザイナー・松岡夏海さんにお話を聞きました。


デザイナー・松岡夏海さん

名前 松岡夏海
年齢 24歳 ※2020年11月18日時点
作っているもの 洋服、布雑貨
活動を始めて 1年半 ※2020年11月18日時点

 

『 NATSUMI MATSUOKA
(ナツミ マツオカ)

_どんなアイテムを作っているの?
「主に1点物のワンピやスカートなどガーリーな洋服、ポーチやバッグの布雑貨を制作しています。まったく同じデザインのものは作らないので、世界で1つだけのお気に入りを選んでもらえると思います! 最近では、感染症の影響もあって試着の必要がない雑貨類が人気です」。

 

_ブランドのコンセプトは?
「大量に生産して消費され、それを簡単に捨ててしまうファッションのサイクル。公害の原因になって環境に悪いなと常に思っています。新しいものを生み出す側にいるけど、簡単に捨てられないような愛のある物作りを心掛けています。私のブランドのアイテムを選んでもらえることと同じくらい、長く大切に使っていただけると嬉しく思います!」。

 

_松岡さんが作る作品の特徴は?
「切り替えやパッチワークを使ったデザインが得意! 端切れのどんなに小さな布でも可愛さに変わりはないと思う。地球や環境のため、できるだけ無駄な布が出ないように考えながら布を繋ぎ合わせています。ブランドを始める前は、学校の課題で作った作品の残布を使ってよくポーチを作っていました!」。

 

_ブランドを始めたきっかけは?
「小さい頃からファッションが大好きで、高校卒業後に服飾の専門学校へ進学しました! 漠然と自分のブランドを持ちたいと思いながら、在学中はシルクスクリーンでTシャツを作ったり、フライヤーのデザインをしたりしていました。もっと自分の好きなもの、テイストを表現したいと思い、卒業してから友達と即売展示会を開いて本格的にブランドとして活動を始めました」。

 

作品作りについて

 

_ブランド名はなぜ名前にしたの?
「自分の名前をブランド名にすると責任感が高まるというか、頑張らなきゃ!と心を奮い立たされます。一生背負っていくものでもあるので、変に名付けず名前にしました」。

 

_デザインの参考にしているものはありますか?
「旅に出るのが好きで、旅行先で見たもの、感じたことが作品に反映されていると思います。壁や道、建物の装飾や花など、“あっ、いい!”と直感で思うものを写真に収めて持ち帰り、切り替えの組み合わせやサイズ感を参考にしています。日常の生活よりも旅先の方がちょっと特別で、感覚が研ぎ澄まされている気がしていて。早く気軽に旅ができるようになることを願っています…!」。

 

_思い入れのある作品は?

「専門学校の卒業制作で作ったワンピースです。
今まで課題のための服作りを先生に言われる通りに、評価のために制作していたところがあって。卒業作品くらい自由に作ってみよう!と思って作った作品です。今思うとかなりの問題児だと思うのですが、先生のアドバイスをあまり聞きたくなかったので、学校では細かい作業だけして、メインの作業はほとんど家でやっていました(笑)。でも、それがすごく楽しかったのを覚えています。パッチワーク、切り替えが多い作品で、今のブランドのはしりになった作品でもあり、自分が作ってきた作品の中で初めて好きになれた思い出深いものです」。

 

いつも思っていること

_仕事をする上で、大変だなと思ったことは?
「時間との闘いがいちばんですね。展示会を開く際、どんなに遅くまで作業をしても、もう一個作ったらもっと良い作品ができるかもしれない!と思ってしまって…。ギリギリまで追い込むクセがあります。やるもやらないも自分の責任だし睡眠時間は減ってしまいますが、自分が好きでやっているから辞めたい!と思うことはないです」。

 

_嬉しい、楽しいと思ったことは?
「私の作品を買ってくれるお客さん、良い人ばかりなんです! そういう心の暖かい人たちにアイテムを届けられるのが嬉しい。世の中にいくつもの服屋さん、雑貨屋さんがあるのに私の作品を選んでくれるなんてとてもありがたいです」。

 

_ブランドを続けていく際に大事にしていきたいことはありますか?
「自分の考え方や周りの環境はどんどん変わっていくと思うけど、“服にときめいて欲しい、愛のある物作りをしたい、お客さんを大切に…”などの初心を忘れないこと。まだまだこれからのブランドですが、謙虚に、良い方向に生まれ変わっていきたいです!」。

 

これからについて

 

_目標はありますか?
「今のところ、こうなりたい!という明確な目標は特に持っていません。でも、服作りは絶対に続けたいし、大切にされるものを作りたい。委託販売やポップアップなどのいただいたチャンスは逃したくないです。その場その場で行き当たりばったりなこともまだ多いけど、柔軟にどんどん成長していきたいです」。

 

_最後にメッセージをお願いします!
「今やりたいことがあるのなら、どんなにちいさなことでも“今”やってみて欲しい! やりたいと思ったそのときの熱量って、放っておくとどんどん冷めていっちゃうと思うんです。私もお金をある程度貯めてからブランドを始めようとしていたら、結局今の活動はしていないと思います。後でも挑戦できることかもしれないけどまず半歩、一歩踏み出してみていいはず! やってダメだったら戻れるし、今すぐできる状態にあるのならやってみるといいと思います」。

 

お話を聞いてみて…

以前からSNS上で繋がっていたのですが、初めてお会いして作品を購入したのが今年の1月。なつみさんが使う布と柄の合わせ方が個人的にとても好み。私自身もパッチワークをやったことがあるのですがうまくいかず…。切り替えが多くなるにつれてパターンも複雑になって大変なので、その作業を得意としているなつみさんを本当に尊敬します。今回の取材でお話をしてみるととても気さくな方でつい話が弾んでしまいました。次に出展する際に、ぜひ会いに行ってお話しながらアイテム選びをして欲しいです!(編集O)


【NATSUMI MATSUOKA(ナツミ マツオカ)】

Instagram:@natsumi_icm
Twitter:@natsumi_icm
HP:natsumimatsuoka.com

 


構成・文/大西美音