村濱遥 連載◎濱が“今”行きたいところ vol.2「トリマー育成専門学校」

自然体な姿が大人気のmerモデル 村濱 遥ちゃんの連載企画【濱が “今” 行きたいところ】! 濱ちゃんが気になっている場所や、会いたい人に会いに行き、学んだことを皆さんにお届けます。第2回目は、一人暮らしの自宅でも”愛犬 まろ”を飼っている犬好きな濱ちゃんだからこそ、今学ぶべきことがぎゅっと詰まっている「ペットトリマー育成専門学校」へ行ってきました。


 

\ VOL.2 /
ペットとの関わるプロを育てる
トリマー育成専門学校

 

 

自分たちがペットのために出来ることを学びたい!
「実家でもワンちゃんを飼っていたこともあり、元々憧れだった動物関係のお仕事。そんな動物に関わるプロを育てる専門学校で、学んでいることや動物と関わる上での大切なことを知りたい!と思いました。また、自分でもワンちゃんを飼うようになりブラッシングなど、自宅でできるケアの方法も勉強したいと思っていたので、今回お邪魔させていただきました!」

 

… 今回学んだこと …
(1)おうちで出来るケア方法
《ブラッシング/爪切り》

 

(2)ワンちゃんとの信頼関係の築き方

 

… 今回伺った専門学校はこちら …

中央動物専門学校

住所:東京都北区東田端1丁目811
電話番号:03-3819-1111
HP:https://www.chuo-a.ac.jp/

 

― まずは中央動物専門学校を探検! —

 

中央動物専門学校は、本館[実習棟]と別館[講義棟]と別れており
今回は本館[実習棟]にお伺いしました!

 

村濱(以下濱):中央動物専門学校ではどんなことが学べるのですか?

 

倉岡先生(以下倉):中央動物専門学校で学べる学科には、ペットトリマーを育成する「愛犬美容科・研究科」動物看護師を目指す「動物看護研究科」、動物に関する総合的な知識と技術を習得する「動物共生研究科・総合科」の3学科があります。
学科やコースにより2~4年制となっており、自分の学びたい分野に合わせて選ぶことができます。
毎日6コマの授業内容を組んでおり、将来現場に出て毎日勤務をするようになっても体調管理がしっかりできるよう、空きコマなどは設けていません。

 

\ 美容実習室 /

 

 

濱:この美容実習室ではどのような授業を行うのですか?

 

倉:トリマーに必要なカット技術を含めたほぼすべての実習を行う教室です。30~40名ほど一度に実習を行えるよう広々とした空間が設けられ、設備や器具なども充実しています。こちらは、全科の学生が使用するので同様の教室が7室あります。

 

そのほかに、主に動物看護科の授業で使用する手術室もあります。そこでは、獣医さんにお越し頂き、去勢や避妊の手術を見ながらの講義を受けたり、手術のアシスタント実習を行います。

 

 

今回は、特に濱ちゃんが気になる
ペットトリマーを育成する愛犬美容科の実習を
体験させてもらいました!

 

… 今回学んだこと(1) …
おうちで出来るケア方法

《ブラッシング編》

濱:月に1回ペットサロンに行っていますが、自宅でもブラッシングは必要ですか?

 

倉:はい! 出来れば毎日整えてあげるとベストですが、毎日はさすがに厳しいと思うので週に1回を目標に行ってみてください。

現在、月に1回サロンに行かれているのはすごく良い習慣です! 毛が長いタイプのワンちゃんは人間と同じで、ひと月で1cmほど毛が伸びると言われています。最低限2カ月に1回は、ペットサロンに行かれると良いと思いますよ。

濱:ブラッシンググッズは持っていますが中々使いこなせず…、お家でもできる方法があれば教えていただきたいです!

●HOW TO

STEP1:地肌(薄いピンク色)が見えるように毛をかき分けます

 

STEP2:鉛筆を持つようにスリッカー(毛をとくブラシ)を持ち、毛を真っすぐになるよう上から下にほどいていく。丸を描くように少しずつ手をずらして、同じ動作を行います。その後、金属製のコームで整えます

 

STEP3:粗めのコームで、ほどいた箇所をといていきます

 

BEFORE

AFTER

 

※お尻や足など顏から遠い場所からはじめましょう! 慣れてきたら、顏の近くや後頭部などを行います。

※今日は右のお尻、明日は左のお尻…のように、1日5~10分ずつはじめて行くのがオススメです!

 

《爪切り編》

倉:爪切りもおうちで出来るのはご存知でしたか?

濱:爪切りが売られているのは知っていますが、怖くてできないです…!

倉:月に1回サロンに通っているのであれば問題ありませんが、1ヶ月以上行けないときはおうちで爪を切ってあげると良いと思います。コツを掴めば難しくないので、ぜひ挑戦してみてください。

 

●HOW TO

STEP1:肉球をぷにっと持ち、爪が動かないように固定します

 

STEP2:爪切りで下から挟みカットします

※ワンちゃんの爪は、中の柔らかい部分を包むように、固い爪で覆われています。
真ん中の柔らかい部分が見えるまでカットしていきましょう

※切りすぎると出血してしまうので、注意してください

 

STEP3:切断面をやすりで削って、滑らかになるよう整えます

※おうちでの爪切りは無理をせず、特に子犬はプロにお任せしましょう

 

《安全に行うコツ》

濱:実際に家でやるときは、どのような体勢で行うのが良いですか?

倉:ワンちゃんが一番落ち着く体勢で行うのがベストです! 可能であれば2人1組で行い、1人はワンちゃんの身体を支えて、もう1人がブラッシングや爪切りを行うと安全です。

 

●ワンちゃんを抱っこして行う

 

●脚の上で、仰向けに寝転がらせて行う

 

●立った状態で行う
※胴体から足が外側に離れるのは絶対にNG! 特に爪を切る場合は、胴体に沿わせるように斜め下に向けてカットします

 

《おうちケアを成功させるコツ》

●まずは1日5分からはじめましょう!

濱:家でケアをするときは、どんなことに気を付けると良いですか?

倉:まずは無理をしないことが一番です。最初から頑張りすぎてしまうと、中々続けることが難しいですよね。さらにワンちゃんは、人間の4倍以上早く時間が進むと言われています。このようなケアは、ワンちゃんにとってはあまり快適ではない時間です。1時間拘束をしてしまうと、ワンちゃんの感覚では4時間以上の時間になってしまいます。不快なイメージをつけないように、毎日5分くらいからはじめることがオススメです!

 

濱:家で行うのは避けたほうが良いことはありますか?

倉:シャンプーはオススメをしていません。耳や目に洗剤が入ってしまう可能性はもちろんですが、地肌から毛先まで完全に乾かすことが難しいからです。生乾きの状態で放置していると、皮膚病を招いたり毛玉ができてしまいます。お散歩時に足が汚れてしまったり、何かついてしまった時に部分的に洗うことに関しては問題ないと思います!

 

… 今回学んだこと(2) …
ワンちゃんとの信頼関係の築き方

●絶対に「恐怖心を与えない」!

濱:ワンちゃんと触れ合う上で、気を付けてることを教えてください。

倉:まずは恐怖心を与えないことです! いつもよりも高めの声で話しかけるようにします。ワンちゃんは高い声を聞くと、褒められている気分になるんです。

濱:なるほど!確かに、私も可愛いね~♡って話しかける時は自然に優しい声になっています(笑)。 友達のワンちゃんとはじめて会うときなど、距離を縮める方法はありますか?

倉:急に身体に触れるのではなく、拳を鼻の近くに当てて、自分の匂いを嗅がせます。そのあとにお尻の方から撫でていくと、ワンちゃんは安心してくれることが多いと思います!

実際にサロンで施術をする際には、まずは身体を撫でながら生え癖や触ると嫌がる場所、肉球を触っても大丈夫か、などのカウンセリングを行います。なかなか打ち解けるのに時間がかかる子は30分ほどカウンセリングを行うこともあります。

こちらのカット撮影時のみマスクを外しています。

●「褒めて」しつけるが基本!

濱:しつけをする上でのポイントはありますか?

倉:基本は褒めること! ワンちゃんは一度恐怖心やトラウマを抱えるとかなり強く印象に残ります。なので怒鳴ることは避けて、出来たことを褒めてあげる。愛情をいっぱい声に出すことがポイントです。

最低限のしつけのマナーとしては、“お座り”と“待て”は特訓しておくと良いと思います。

 

●怒るときは「短い言葉」が鉄則!

濱:怒るときはどうしたら良いですか?

倉:低い声で「ダメ!」「こらっ!」など、短い言葉で怒ることがポイントです。その時に、注意することは絶対に前後に名前を呼ばないことです。「●●!ダメ!」というように名前を付けてしまうと、“名前を呼ばれる=怒られる”というトラウマを抱えてしまうことがあります。

そして、ワンちゃんは5分前のことはもう忘れてしまいます。なのでイタズラをしていたら現行犯逮捕が鉄則です!

濱:すごく勉強になりました! 私の愛犬もイタズラ好きなので、毎日家中を追いかけ回しています(笑) ちょうど1歳を迎えたので、しっかり信頼関係を築いていきたいと思います!

 

… 今回の訪問を通して …

お ま け 。

… 本日の濱さん服 …
「ちょっぴりトリマーさんを意識✂」

アウター:パーリッシィ/18000円
オーバーオール:フリークスストア/9790円
トップス:ビショップ/セールで2000円

靴:アシックス/プレゼント

※すべてモデルの私物です。価格はモデルの申告によるものです。

 


PHOTO … MANAKO
COMPOSITION&TEXT … YUZUKI TAKESHIMA