自然体な姿が大人気のmerモデル 村濱 遥ちゃんの連載企画【濱が “今” 行きたいところ】がスタート! 濱ちゃんが気になっている場所や、会いたい人に会いに行き、学んだことを皆さんにお届けしたいと思います。記念すべき第一回目は、一人暮らしの自宅でも愛犬 まろちゃんを飼い始めたくらい犬好きな濱ちゃんが、今気になる「保護犬カフェ」へ行ってきました。
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保護されたワンちゃんとまったり触れ合える
保 護 犬 カ フ ェ
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身近なのに遠い”保護犬”のことを学んで、より多くの人に伝えたい!
「中学1年生くらいの時に、実家で保護犬を引き取って飼い始めたんです。元々、ワンちゃんが好きだったから、当時は保護犬ということは特に深く考えず、ただただ可愛がっていました。上京してからも、ずっとワンちゃんを飼いたいなぁと思っていたこともあり、動物に関する色々なことが目にとまるようになって、調べるうちに保護犬のことを知りました。調べないと分からないくらい広まっていない保護犬の実態を、少しでも多くの方に知ってもらいたい、私自身ももっと詳しく学びたいと思ったので、今回保護犬カフェにお邪魔することにしました!」。
… 行ってみて分かったこと …
(1)意外と知らない”保護犬”のルーツ
(2)必要以上に構えず、まずは触れ合うのが◎
(3)まずは知ることで救える命がある!
… 今回伺ったお店はこちら …
カフェ内に入ってみると、10~15匹のワンちゃんが
元気にお出迎えしてくれました! お客様のひざにちょこん、と座って
完全にリラックスムードの子や ずっと楽しそうに動き回っている子など 個性もさまざま♡
![]() 濱ちゃんの周りをぐるぐる回っていた
パプリカちゃんも気付けばべったり♡ 「思ったよりみんな大人しいし
アットホームすぎてずっと居たい~!」 と、早速癒されムード全開の濱ちゃん(笑)
(動物大好きカメラマンさんばっかりワンちゃんにモテモテで
最初は濱ちゃんに近づいてこなかったのはここだけの秘密)
… 行ってみて分かったこと(1) …
意外と知らない”保護犬”のルーツって?
村濱(以下濱):保護犬カフェのワンちゃんは主にどこからやってくるのですか?
宮崎さん(以下宮):捨て犬など保健所が保護した子を引き取ったり、一般家庭からの飼育放棄されてしまった子達の保護も行っていますが、ペット業界の改善をしていくために、繁殖業者からの保護に力を入れています。
濱:保健所より繁殖業者からの保護が多いのは、意外でした…!
宮:保健所で殺処分されている数を減らすことも大事ですが、環境省の発表する数字には反映されていない繁殖業者の下で辛い環境に置かれている子達を保護する必要があるんです。
濱:具体的に、どんな理由で来ることが多いのですか?
宮:飼育放棄の場合は、引越しや飼い主の高齢化による飼育困難、ペット不可のところに住んでいたのがバレたからなどの身勝手な理由や、事故や病気による飼い主の入院や死亡などが多く挙げられます。
濱:なるほど…。私も、ペットサロンに預けてからお迎えに来ずそのまま置き去りにされてしまう子がいるという話を聞いたことがあります。
宮:そうなんです。また、災害時は環境の変化が大きい飼い主さんが多く、飼育放棄に遭う子も増えてしまうのが現状です。
![]() それぞれのプロフィールや持病などが詳しく掲示されています。中にはスタッフさんによる手書きメッセージも。
実際に、繁殖業者や飼い主によっては、餌やおやつをしっかり与えていない方もいます。そのような環境で過ごしていた子たちは、おやつという存在を知りません。
なので、当店でもワンちゃん用のおやつを与えることが出来るサービスを行っていますが、その子たちは全く見向きもしないのです。その姿を見る度に、心が痛みますね…。
濱:確かに、おやつをあげたときも4匹の子以外は全く寄ってこなかったですね。寄ってきてくれた子達はすごく喜んでくれましたが、おやつの種類によっては、与えていけないものがある子もいるので、間違えて与えないように必死でした。
![]() それぞれ与えるおやつを考えながら、ワンちゃんと触れ合う。
… 行ってみて分かったこと(2) …
必要以上に構えず、まずは触れ合うのが◎
濱:“保護犬”を飼う上で、気を付けることはありますか?
宮:基本的に大きな違いはありませんが、1番は健康管理です。ワンちゃんたちは言葉で話せない分、人間側が些細な異変でも気付いてあげる必要があります。些細なことでも気付けるよう日々のコミュニケーションを大切にしています。
里親として飼育していく上で、大変なこととしてお伝えしているのは、トイレが所定の場所で出来ない子や、お散歩パニックを起こす子が多いことです。
トイレのしつけは、特に認識せずに過ごしてきた子が多く、
濱:引き取った側も忍耐強く、接していくことが大切ということですね! 確かに、今日会ったわんちゃん達も様々な性格の子がいるなと感じました。
宮:こちらの保護犬カフェでは、色々な環境で過ごしてきた子達が集まる場所なので、一匹ずつの特徴を掲示したりお洋服の上にシールで貼り付けておくことで、お客様とワンちゃん相互の危険を回避するように努めています。
飼い主さんにトラウマがある子は、例えば“メガネをはめた男性”だけを避けたりなど、細かな性格もあるので里親さんにはしっかり説明をさせていただいた上で、譲渡を行っています。
濱:実家で飼っていた子も、最初はすごく人見知りだったような記憶があります。でも、当時は保護犬ということも特に気にしていなくて、次第に打ち解けることができました。必要以上に「保護犬」ということに構えすぎなくてもよいということですね!
![]() ワンちゃんとの撫ぜ方など触れ合うポイントも掲示してあるので、初めての方でも安心して楽しめる。
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… 行ってみて分かったこと(3) …
まずは知ることで救える命がある!
濱:保護犬カフェ®さんで行っている活動を教えてください。
宮:里親探しが一番の主軸になります! ただ犬猫を家族に迎える時、「保護犬・保護猫」が選択肢のひとつになるきっかけとなるように、誰でも気軽にご来店いただけるカフェを運営しています。
立川店では、ドリンクメニューの他に食事もご用意をしています。ワンちゃん達と触れ合いながら、ごゆっくりお楽しみいただくことができます。
濱:こんな癒し空間でお茶できるなんて最高ですね♡ ずっと居られます(笑)。
宮:店舗によっては、トリミングサロンも併設しているので、ワンちゃん連れの方など、さまざまなお客様にご利用いただけるようになっています。
宮:カフェご利用時に里親希望を申し出ていただければ、その場で詳しい説明や手続きを行わせていただく流れになります。里親に関する条件は各保護犬機関によって異なりますので、事前に確認するのをおすすめします。
今回の自粛期間を経て、おうち時間が増えたこともあり里親希望の方が増えたように思います。関東圏内の店舗では、多くて月に20匹ほど里親さんの家族になることができています。
濱:少しでも”保護犬”を救うために、私達が今できることはありますか?
宮:まずは、現状を知ることが必要だと思います。保護された子は暗い、悲しい、懐かないなどのイメージを持っている方もいらっしゃると思いますが、実際に触れ合うと、そのイメージとは真逆の子も多くいます。
保護犬・保護猫と触れ合ったことがない方は、ぜひ一度保護犬カフェへ足をお運びください。
犬猫を家族に迎えようと考えたときに、選択肢の一つに保護犬・保護猫からというきっかけになれば嬉しいです。そして、実際に飼育を考えている方は、安易な気持ちで飼わないことが大切です。自分の環境が変化した時にその子たちが身を置く場所はあるのか、何十年先まで一緒に居ることができるのかを、しっかり現実的に解決してから家族として受け入れる選択をしていただけたらと思います。
濱:私も、自分のSNSやmerwebを通して少しでも発信していきたいなという思いもあって、今回伺わせていただきました。今自分にできる最大限のことを、継続していきたいと思います。
… 今回の訪問を通して …
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PHOTO … MANAKO
COMPOSITION&TEXT … YUZUKI TAKESHIMA