【憧れの職業密着】好きなことに全力! 夢ある“美容師”のお仕事って?

様々な職業のお仕事内容をクローズアップして、“なりたい自分”のヒントをもらう連載企画第9回目。今回は、“美容師”をピックアップ。激戦区の原宿〜表参道にある美容院 Lino**のSuuさんに、美容師のお仕事についてたっぷりお話を聞いてきました!


美容師・Suuさん

【 Profile 】

Name:Suu
Age:38歳
Salon:Lino**
Period:17年目 (※1)

高校卒業後、宮城県でブライダルの専門学校に進学。専門学生時代からヘアメイクアーティストのアシスタントを経験し、その後美容師を目指して地元・山形県の美容専門学校に入学。卒業後は東京のサロンにて、美容師としての活動をスタート。2016年8月にLino**をオープンし今年4年目を迎える。現在は、経営者としてサロンを運営しながら、美容師・ヘアメイクのお仕事をこなす。

(※1)美容師歴は2020年3月時点

 

“美容師”ってどんなお仕事?

—美容師のお仕事とは…
「美容師はカット、カラー、パーマといったお客様の髪を施術することが主なお仕事です。他には予約管理やメールの返信などの事務仕事、メーカーさんの新商品のヒアリングなども施術の合間に行っています。最近はInstagramなどのSNSの更新もマストですね。またアパレルのカタログやWEBの撮影にもヘアメイクとして携わっているので、その打ち合わせなどもあります。美容師、ヘアメイク、そして経営者として色々な業務をこなしています」。

 

学生時代の経験が糧になる。
目標を明確にして動くことが大切。

—2つの専門学校に通った理由と、美容師になったきっかけ…
「高校卒業後、一度ブライダルのコーディネーターの専門学校に通ったんですよ。でも最初のヘアメイクの授業で私がやりたいのはコーディネーターではなくこっちだなと思って。卒業後に改めて美容専門学校に通い、美容師になりました。専門学校に通い始めた当初はヘアメイクアーティストを目指していたのですが、将来的に東京以外で仕事をしようと思ったときに、美容師の方がどこでも仕事を続けられるよと周りの人からアドバイスをもらって。もともとヘアアレンジは好きでやりたかったし、ヘアメイクのお仕事は美容師でもできるので、美容師になろうと決めました」。

—学生時代はどのように過ごしましたか?
「最初に通ったブライダルの専門学校は、母親との約束で卒業まで通いました。ただやりたいことが分かっていて2年間何もしないのは勿体ないと感じたので、ちょうど講師として学校に来ていたヘアメイクの方にお願いしてアシスタントとして働かせていただきました。その方のおかげで、東京やそれ以外の地域での講習会や大きなショーの現場を見ることができたり、有名なヘアメイクさんのレッスンを受けたりすることができましたね。その後美容専門学校に入ってからは、土日に美容室でのアルバイトも始めて。卒業したらすぐに『使える人材』になりたいと思っていたので、地元の山形にいた学生時代からトレンドが早い東京の現場を知れたり、東京の人たちと関われて勉強ができたのはとても良かったなと思っています」。

—美容師になるために必要な資格はありますか?
「美容師免許です。美容学校で国家試験の受験要項を満たすために決められた授業数を受講します。そして国家試験に合格して免許取得という流れです。だから美容師になるには、最短でも約2年間はかかります」。

 

人とのご縁が大切な世界。
自分次第で可能性は広がります。

—美容師のお仕事の魅力は何だと思いますか?
「人との繋がりが増えることと、それが仕事にも繋がっていくことですかね。ヘアを担当させていただいたモデルさんや、仕事でご一緒した人との繋がりで、新しいヘアメイクや美容関連のお仕事に繋がることも多いんですよ。あとは、一言で美容師と言っても自分の目標次第で仕事の内容や活動幅が大きく広がるところ。やりたいことが増えると、勉強することも増えるけれどその分楽しめますね。私の場合は、ヘアメイクのお仕事や、メーカーさんと一緒に新商品を考えたりと今色々やりたいことができているのが楽しいです!」。

—お仕事のやりがいを感じるのはどんなときですか?
「お客様と長いお付き合いができることかな。私がアシスタントの時にカットモデルをしてくれていた人たちが今も変わらずに来てくれるのが嬉しいですね。学生のときから来てくれている人が今ではお母さんになって、子どもを連れて来てくれたりとか、遠くに引越しても結婚式前に『Suuさんに切ってもらいたくて』ってわざわざ帰ってきてくれたりとか。その人の人生を見ているというか、本当に泣きそうなくらい嬉しい。このお仕事だからこそ得られる感動だったり人との繋がりがいいなって本当に思います」。

—逆に大変なことは何ですか?
「“準備の時期”が大変ですかね。美容師って“スタイリスト”になってからがスタートなので、サロンに入ってからお客様を担当するまでに練習を重ねてクオリティを上げる必要があります。営業時間外で練習しないといけなかったりするので、かなりハードでしたね。
またアシスタントの練習だけではなくて、買い出しや撮影準備など、美容師はプライベートの時間を使わないといけないことも多々あります。オンオフの切り替えがしにくいのもこの仕事特有で最初の頃は大変だと感じるかも」。

—東京で美容師をやる理由とは?
「東京は地方にいるよりも人脈が広がるし、色んなお仕事に挑戦しやすいです! もともとは、映画などエンターテインメントの世界が好きで、それらに携わりたいなって思ってたんです。アーティストさんやモデルさんたちって見ている人を元気づけられたり、喜ばせたりすごく影響力がありますよね。私はそういう影響力がある人たちを、大好きな美容のお仕事で支えることで、多くの人を笑顔にしたいなって。それが実際にできているのは東京だからこそ。あと世間で話題になっている製品の制作に携わるなどトレンドを発信できているのも、東京ならではなんじゃないかな」。

 

1、2年の失敗なんて大したことない!
いつだって、自分がやりたいことに素直に従う。

—Suuさんが思う、美容師に向いている人は?
大変なことも多いけど、シンプルにお客様のためを思って頑張れるかどうかってとても大事です。かと言ってストイックに頑張り過ぎるのも良くないから何事も楽しめると良いのかな。休日にお買い物をしていて、『これ撮影で使えそうだな』とか結局仕事のことを考えていることも多いけど、コスメやお洋服が好きだとそれも楽しめるじゃないですか♡ それからSNSなど時代の流れに逆らわないことも重要。やるかやらないかは自分で選択していいけれど、やってる人の方が成功しているのも事実。そういう答えが見えているものには素直に従った方が成功するんじゃないかなと思っています」。

ー今後の夢はなんですか?
「海外、特にハワイでブライダルのヘアメイクのチームを作るのが目標です。日本と海外では流行が違うこともあって、海外で挙式をした人がヘアメイクに納得いかなかったっていう話はよく聞くんです。海外を選ぶくらいだから、こだわりの強い花嫁さんなはずなのに、ヘアメイクで可愛さが半減したら本当に残念じゃないですか。だから本当に可愛いヘアメイクができたらって。友人にテーブルコーディネートやお花、アパレル等で活躍している人がたくさんいるので、そういう人たちとコラボして花嫁さんに心から納得して喜んでもらえるブライダルを作っていきたいですね」。

ー将来を考える読者へ向けてメッセージをお願いします
「今って人生100年時代って言いますよね。だからたとえ1、2年違うことをしたり失敗したりしたって大したことじゃないと思いませんか? だからその時間を無駄だったと思わなくて良いと思います。いつからでもやりたいこと、好きなことは始められます。今やりたいことがない人はゆっくり見つけたら良い。ただ失敗したくないとか先の不安なことを考えて行動に移さない人って多い気がするんです。でも経験しないと何にも分からないですよね。だからまずはやってみる。それが一番近道じゃないかな! ちょっとくらい失敗したってなんとかなります。前に進むことを忘れなければ大丈夫です」。

 

【撮影協力】
Lino**
住所:東京都渋谷区神宮前3-20-18 高山ビル1F

営業時間 :月〜金/12:00~21:00、土日祝/10:00〜19:00
※毎週火曜日/第三月曜日、定休日

 

撮影/渡邉まり子
構成・文/平木彩夏