注目クリエイターvol.11 イラストレーター&デザイナー・行場ユミさん

古着・ハンドメイド・リメイクが大好きな編集Oが、オススメのクリエイターを紹介する連載。
今回は、どこかシュールで目を惹くイラストが魅力のオリジナル雑貨を作る、行場ユミさんにお話を聞きました。


イラストレーター&デザイナー・行場ユミさん

名前 行場ユミ(ぎょうば ゆみ)
作っているもの イラストやそのグッズ
活動を始めて 1年10か月
※2020年1月19日時点

_どんなアイテムを作っているの?
「私が描いたイラストをプリントした小物・雑貨を中心に作っています。
スマホケース、ミニ財布、名刺入れ、ピアスなど…キャッチーで遊んだ色柄のものが多いです!」。

 

_行場さんが描くイラストの特徴は?
「色合いとアナログ感にこだわっています。
元気の出るビビッドな色を使うけど、どこか引き算したり。子供っぽくなり過ぎないようにリアルなテイストにしたり、あえてラフに描いたりとバランスを取っています。それにあたたかい雰囲気が好きなので、なるべくデジタル過ぎない手描き感が出るように気を付けています。デジタルな直線より、ちょっとガタガタした線の方が可愛いと思ったり。たまに下描きでラフに描いたものを気に入ってしまって採用することもあります(笑)」。

 

イラスト・デザインについて

 

_イラストを始めたきっかけは?
「小さい頃から絵を描くのが好きでした! また、姉がファッション好きだったこともあり、洋服にも興味があったんです。でも、いざ大学受験となったら美術大学とファッションの専門学校のどちらに進むか迷いました。当時美術の先生に相談したら、『絵の仕事は厳しいし、服飾の方が道が広がるかもよ!』とアドバイスをもらって文化服装学院に入学。服飾の学校に通っていたのに裁縫が苦手だったので、布に絵を描いてテキスタイルを自作していたりしましたね」。

 

_イラストレーターの活動はいつから始めましたか?
「アパレルの会社で服や服飾雑貨の企画職をした後、2018年3月からフリーランスになりました! 今もそれまで社員として勤めていたアパレル会社で企画のお仕事に携わりつつ、個人活動をしています。個人の活動は、ブランドとはまた違う方法で私のイラストを知ってもらえるし、より多くの人に届けられるのが良いなと思います! 会社員時代にできなかったコラボのお話をいただくようになったり、お仕事の幅が広がるきっかけになりました」。

 

_どうやってイラストを描いているの?

「絶対にコレ!という描き方は決めていません。いろいろな方法で描いています!
例えば…
・シャーペンで紙に描いてスキャン→iPadやペンタブで色付け
・iPadやペンタブなどデジタルオンリー
それぞれそこまで差はないのですが、例えば単体のモチーフを描くときは、後からお直しが効くようにデジタルが多かったり。反対に、デジタルで描いて可愛くないな…と思ったら手描きで描き直すなんてこともあります」。

 

_デザインの参考にしているものはありますか?

「海外の雑誌や洋書、動物図鑑など、紙のものをよく見ます!
海外へ行ったときに蚤の市で買ったり、近所の古本屋で思いかけず出会ったり…。人間、植物、動物のような命あるものを描くのが好きです。骨が出っ張っていたり、同じ形がないフォルムや色柄になぜか惹かれてしまうんですよね」。

 

_思い入れのある作品は?

「オーブン陶土で作った陶器の1点物の作品たちです。
今まで作ってきたのはイラストをプリントした小物がほとんどでしたが、最近陶器に挑戦! 自分で土から練って形を作って着色して…すごく愛着が湧きます! この世に1つしかないから手放したくないなと思いながらも、大切にしてくれる方のもとに届いたらいいなと思いながら楽しく作っています」。

 

_アイテムを作っていく過程で考えていることは?
「一番は自分が欲しいかどうか。
自分が欲しくないものを作ろうとしてもうまくいかないし、どうせなら自分が良いと思ったものを届けたいです。それに自分さえ気に入れば、世界に一人は欲しい人がいるからいいかなってポジティブに考えるようにしています」。

 

_イラストの仕事をする上で、大変だなと思ったことは?
「クライアントとお仕事することの難しさを知りました。
自分で売るときは、自分が納得してコレだ!って思えればOK。でもコラボなどの依頼をいただいて作るときは、相手が求めているものと自分の持っている技術、良いと思うもののすり合わせが難しいなと感じました。その分、誰かと一緒に作品を作ることで、自分にはなかった発想が出てきて勉強になったり刺激を受けたりしています!」。

 

これからについて

 

_今は個人活動とオフィスワークの2足のわらじ。仕事を両立する秘訣はありますか?
「正直、うまく両立できているか分かりません…。ですが、アパレル会社で働いていたことで個人活動につながったお仕事もあるし、私一人の力では今の体制で働くことはできなかったと思います。スケジュール管理をちゃんとして優先順位を決め、できることからどんどんやっていく方法がしっくりきています」。

_イラストレーター・デザイナーとしての目標は?
洋服や小物だけに限らず、生活に密着するすべてのものにイラストを通して関われたらと思っています。
インテリア雑貨、カーテン、壁紙、シーツのデザイン…あまり経験がないので、挑戦してみたいです!

 

_最後に一言!
「何でもやってみてから考えたら良いと思います。
どんなこともやってみなければ、自分に合ってるかどうかもわかりません。やってみてダメだったら、これはダメだ、合わなかったってことが分かるから、それはそれで意味のあること。やりたいことがあるのなら難しく考えず、失敗を恐れずに挑戦してみて欲しいです!」。

 

お話を聞いてみて…

リアルだけど絶妙なゆる感がクセになる行場さんの作品。イラストだけでなく、ファッションも同じくらい好きだからこそ作り出せる雰囲気なのだと感じました。色使いが本当に上手で、カラフルが大好きな編集担当にとってはカワイイ!が止まりませんでした。洋服にしたらちょっとクセが強い柄だって、小物なら挑戦しやすいはず! ぜひ手に取ってみては?(編集O)

 

 

【行場ユミ(ぎょうば ゆみ)】

HP:gyobayumi
 Instagram:@gyobayumi_illustration
minne:@gyobastudio

 

\information/

★minneのハンドメイドマーケット2020に出店!
≪日時≫
3月28日(土)、29日(日)※28日のみ出店
11:00~18:00

≪場所≫
さいたまスーパーアリーナ
〒330-9111 埼玉県さいたま市中央区新都心8

 

★ デザインフェスタ vol.51に出店!
≪日時≫
4月11日(土)、12日(日)※両日出店
11:00~19:00

≪場所≫
東京ビッグサイト西ホール全館+南ホール1・2
〒135-0063 東京都江東区有明3-11-1

 

撮影/渡邉まり子
構成・文/大西美音

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