2020年こそなりたい自分に! 目標を叶える手帳の使い方

「海外旅行がしたい!」「5キロ以上痩せたい!」と立てた目標。最初のうちは頑張れても、毎日を過ごす中で忘れてしまった経験はありませんか?
でも、そんな3日坊主になりがちな大きな目標が手帳を使えば叶えられるらしい!
実際にどうやるのか、今回は、日本能率協会マネジメントセンターで手帳の宣伝広報を担当している矢野真弓さんに教えてもらいました。

なんで目標管理に手帳がいいの?

そもそも「なりたい!」「したい!」を叶えるのに手帳がおすすめなのはなぜか。その理由を教えてもらいました。

理由1:日付に落とし込むことで夢が計画になる

「たとえば、10キロ痩せたいという目標を掲げたとき、10キロというとかなり難しく感じてしまうかもしれません。でも、1年で10キロ痩せるという目標を月単位、週単位に落とし込むと、1か月で1キロ弱、1週間で0.2キロずつ痩せればいいということになります。そうやって考えたらできる気がしませんか? 要するに、手帳に日付が入っていることを利用して、1年でかなえたい目標を月に、月を週に、週を日に…と落とし込むことで、いつまでに何をするべきかが明確になり、夢ではなく実現可能な計画になるのです」。

理由2:手書きで書くことで、自分との約束になる

手帳を目標管理に使う際に意識してほしいのが、落とし込んだ計画は「自分との約束」だということ。

「“○日〇時に遊ぶ”などの人との約束を守るように、“この日までに、○○をする”との自分との約束事を守っていけば、大きな目標でも着々と近づくことができるでしょう。また、もしも守れなかったとしても、また計画を見直せばOK! あまり厳しくなりすぎずに少しずつ前に進んでいけたら問題ありません」。

“夢”や”目標”を叶えるための活用方法をご紹介

では、実際にどんな風に活用したらいいのでしょう。今回は、誰でも簡単にできる手帳活用術を教えてもらいました!

■オススメの目標例
・ダイエットや、体重の管理
・資格試験などの勉強スケジュール
・美容、料理など毎日の習慣
・大きい買い物や旅行のための貯金
など…

①見返し/扉ページに“夢”や“目標”を書く

ペイジェムウィークリー うすかるコンパクト メモ  1012円(税込)/日本能率協会マネジメントセンター

▲2020年のやりたいことを付箋に記入
「仕事:カラーコーディネーター2級合格」「プライベート:お料理スキルアップ」

まずは手帳を開いてすぐのところ、見返し/扉ページに目標を書きます。そうすることで、常に目標を意識できるので、毎日知らず知らずのうちに目標を意識した行動ができるようになります。体重や人に見られたら恥ずかしい目標は、後ろのメモページを使ってもOKですよ!

また、写真のように付箋に目標を書いて貼ることで、目標が変わっても変更しやすいというメリットがあります! いくつもの目標を叶えたい方はぜひ付箋を利用してみましょう。

②毎月の目標を書く

大きな目標を立てたら、次に月ごとに落とし込んでみましょう。例えば、年間を通して「お料理が上手くなりたい」という目標を立てたとしたら、今月はそのために何ができるかを考えます。


▲今月の目標:外食の予定がない日は自炊する!!

そして、その目標を手帳の空きスペースに記入。ただ黒いペンで書くのではなく、付箋やマスキングテープを使って可愛く目立たせることで、目標を見たらテンションが上がる仕掛けにすることも、達成まで手帳を続けられるポイントです♪

③毎日の達成度合いを、できるだけシンプルに管理する

ただ目標を書くのではなく、達成できたかどうかを記録するのも大切!

▲できた、できなかったをシールを貼って記録

例えばこの手帳の場合、自炊できた日にピンク、自炊できなかった日に緑、外食だった日には緑のシールに斜線を引くことで、パッと見たときに達成度が一目で分かるようになっています。

このようにシンプルな管理だけで、目標への達成度合いを見ることができます。そうすることで、ただ思っているだけで叶わない“夢”が“計画”となり少しずつ近づいていけるのです。また、できた日が多いとモチベーションのアップにもつながりますよ!

細かく書かずにシールで管理することで、たとえ毎日書かなくても、あとからパパッと思い出して続けることができ、3日坊主の心配もありません◎。

もちろん書くのが好きな方は、週間ページを利用して簡単な日記を書いてもよいでしょう♪

プロに聞いた! 今年こそ手帳を続けるコツ

ここまで読んで「これならできるかも!」と思った一方、「手帳ってどうしても3日坊主になりがちだから…」とまだ迷っている方も多いはず。そんな方のために、目標を達成するために手帳を長続きさせるコツを教えてもらいました!

①細かく書く必要はなし! まずは、〇×で管理する

ペイジェムマンスリー B6-i アイダにメモ  1320円(税込)/日本能率協会マネジメントセンター

続けるためのコツは何と言っても、簡単に管理をするということ。そのためには〇×で達成できたかどうか、結果を明確に管理できる目標を、毎日の目標に落とし込むことが大切なのだそう。なかなか使い方に迷う年間ページに〇×を書く方法もおすすめ!

たとえば、「お菓子を減らすように意識する」「無駄遣いをしない」などのあいまいな目標よりも、「間食しない」「ランチ代を1000円以内にする」という明確な目標にすれば、〇×管理がしやすいですよね。まずは目標の立て方を意識しましょう。

②テンションが上がる仕掛け&ルールを決める

手帳の見た目がぐちゃぐちゃしてくると、目標へのモチベーションも下がってしまいます。だから、自分のテンションが上がるようなページ作りを心がけましょう。

そこでおすすめなのがシールや付箋、スタンプを使うということ。そうすることで真っ白なページが一気に華やかになり、手帳を見るのが楽しくなります。

また、仕事の予定は黒、プライベートはピンクと色分けルールを作って、パッと見たときに統一感のあるページにすることもオススメです。

③特別な手帳は必要ない! 普段の手帳でOK


「毎日の寝る前に手帳を書こう」と思っても、家に帰ったら手帳タイムをなかなか取れないのが現実。だから、まずはいつも手帳を持ち歩くこと、思いついたときにパパッと書ける環境づくりを意識しましょう。

特別なことをする必要はありません。自分の普段の生活を思い返し、ミニバッグにも入るサイズの手帳を選んだり、書きたいときに書けるようシールや付箋、ペンなどを手帳にセットして持ち歩くことから始めてみてくださいね♪

 

ダイエットや、貯金など、毎年考えるけどなかなか実現できない夢や目標も手帳を使うことで実現できると教えてくれた矢野さん。ぜひ、2020年こそ手帳を活用して理想の自分を目指してみませんか?

 

今回使った手帳

[左]ペイジェムウィークリー コンパクト-i メモ 1243円(税込)、[中央]ペイジェムウィークリー うすかるコンパクト メモ 1012円(税込)、[右]ペイジェムマンスリー B6-i アイダにメモ  1320円(税込)/いずれも日本能率協会マネジメントセンター

矢野真弓さん

手帳ブランド「NOLTY(ノルティ)nolty.jp」「PAGEM(ペイジェム)pagem.jp」などの宣伝広報を担当。学生時代から手帳を愛用し、女性のライフステージに応じた手帳選びや活用術を研究。これまで、「ダイエットに役立つ手帳術」「手帳ライフがもっと楽しくなる簡単なデコレーション術」「職種別・失敗しない手帳の選び方」など、幅広いテーマを取り扱い、メディアを通じて手帳の魅力、選び方や活用アイデアなどを紹介している。

 

撮影/我妻慶一
取材・文/於ありさ