【憧れの職業密着】みんなの憧れ♡ “カフェオーナー”の魅力に迫る!

様々な職業のお仕事内容にクローズアップして、“なりたい自分”のヒントをもらう連載企画がスタート。今回は、カフェオーナーをピックアップ。東京・西早稲田でカフェ「OMOTENASHAMOJI」を営む清さんご夫妻に、お仕事の内容やその魅力についてたっぷりお話を聞いてきました。


カフェ「OMOTENASHAMOJI」オーナー・清さんご夫妻

【 P r o f i l e 】 

Name:
清祐介
清瑠里

Period :2年目 (※)

Cafe : OMOTENASHAMOJI

※カフェのオーナー歴は、2019年10月時点。

東海地方にてブライダル業を新卒から十数年経験したのち、カフェを開くため上京。1年弱の準備期間を経て、2018年に東京・西早稲田にてカフェ「OMOTENASHAMOJI」をオープン。こだわりの詰まったオシャレな店内と、気さくなおふたりの心のこもったおもてなしがファンを作り、老若男女問わず地元の人の憩いのカフェとなっている。

 

夫はコーヒー、妻は料理。
“基礎”から学んで夢の「カフェ」をオープン!

―カフェを開こうと思ったキッカケはなんですか?
祐介さん(以下、祐)「僕はもともと自分のお店を持ちたいという夢がありました。前職は“結婚式”を通して特別な1日を創るお仕事だったので、今度は“カフェ”を通して日常を彩るお仕事をしたいと思うようになりました」。

瑠里さん(以下、瑠)「私は親が2人で自営業をやっていたので、いつか自分もできたらいいなと思っていました。料理を作ることとコーヒーが好きで、漠然とカフェをしたいという気持ちもあったのかもしれません。彼と私の夢を掛け合わせた結果、カフェがいいんじゃないって行きついた感覚ですね」。

―カフェを開くのに資格は必要ですか?
祐「食品を扱うので『食品衛生管理者』という衛生面に関する資格が必要です。1日で講習とテストの両方を受けられて、合格率も高いらしいので、ちゃんと講習さえ受ければ必要な資格はすぐに取れます!」。

【 オープン準備】
期間:1年弱
★2人:コンセプト決め
・内装屋さん探し
・仕入れ先探し
★祐介さん:カフェでコーヒーを基礎から学ぶ★瑠里さん:料理学校で基本から見直し
 

―その他に準備したことはありますか?
祐「準備には1年弱かかりました。まずは2人でどんなカフェにしたいのかコンセプトを決めるためにじっくり話し合いました。それからコンセプトに沿って内装を作っていくためのデザイナーさんを探しましたね。提供するお料理も食材からこだわりたかったので、野菜や魚など、食材の仕入れ先といったパートナー探しにもエネルギーを注ぎました。

技術的な面で言うと、都内で自分が素敵だなと感じるコーヒーショップを探して、そこで1か月ほど研修生としてコーヒーについて学びました。ハンドドリップの淹れ方、エスプレッソの淹れ方、コーヒーとはどういうものか、といった基本の“き”から教えていただきました。もちろん今もコーヒーの勉強を続けていますよ!」。

瑠「お客様に美味しい料理を提供するためにも、自己流ではなく基礎をきちんと学びたいと思い、半年間カフェの学校に通いました。お店として料理を提供する以上、家庭とは違って安定した味が求められますからね。

料理学校では、包丁の持ち方から火の使い方、炒め方といった初歩的なところから学んだのですが、知っているつもりだったけど『あぁ、なるほど!』と感じることがたくさんありました。野菜や果物の切り方も発見が多かったし、砂糖や塩の使い方も勉強になりました。基本を知っておくだけで安心できますし、応用も効くので料理のレパートリーも増やすことにも繋がるんですよ」。

 

さりげなくて温かい。
“そよ風”みたいにそっと寄り添うカフェを目指して。

―カフェオーナーとしてのやりがい、楽しみはなんですか?
祐「自分のスタンスを持ちながら仕事ができることと、創りたいお店やチームをカタチにできることですね。『こんなことしたら、お客様が喜んでくれるんじゃないかな?』というアイディアをすぐに実行できる。良くも悪くも全部自分たちで判断できるのでその分責任も伴うけれど、自分たちがやりたいことが出来て楽しいです。お客様との距離も近くなります!」。

―働くうえで大切にしていることはなんですか?
祐「おもてなしの心を大切にしています。例えば、話したい日があれば、あまり人と話したくない日もありますよね。そういうお客様の気分を汲み取り、必要な空間やサービスを提供する。そんな風に何気ない日常にそっと寄り添いたいんです。これまでは結婚式という特別な1日に焦点をあててきた僕たちですが、今はその特別な日に繋がる普通の1日の幸せを彩れたらいいなと思っています」。

瑠「お客様に『そよ風みたいなお店だね』と言ってもらったことがあって、そんな存在であれたらいいなと思っています。気が付いたら水が注がれているとか、大げさなことではなくほんの些細なことで、さりげないサービスをしていきたいです」。

 

―ほかのカフェに負けない「OMOTENASHAMOJI」のこだわりを教えてください。

祐「ひとことで言えば、カフェの名前の通りおもてなしでしょうか。接客だけではなく、空間や料理など全てのことにこだわりがあります。
使う食材は毎回きちんと目利きして、最高なものを選んでいます。コーヒー豆は生産地や農園、標高に焙煎日とクオリティの良さにはとことんこだわっているんですよ。もちろんケーキもデコレーションだけするのではなく生地から手作りしているんです。ひとつひとつのものをイチから作ることによって体に良いものを提供したいし、そうして街ももっと元気になったらいいなって」。

瑠「お母さんと赤ちゃんの2人で来ても過ごしやすいカフェ作り、というのも子育てをしている私たちならではかもしれません。キッズメニューも体に優しいものを用意したり、お母さんもほっとひと息つけるように小上がりのスペースを作ってみたり。そういうことも含めて、赤ちゃんからお年寄りの方まで、誰が来ても居心地がいい場所になるように意識しています」。

 

すぐに相談して、協力し合える。
だからこそ、ふたりでやりたい。

―ご夫婦でするからこそのメリットとは。
祐「何でも頼みやすいし相談もしやすいので、フレキシブルにやれることがメリットかなと思います。『これいいんじゃない?あれはどうかな?』というアイディアを形にしやすいのも夫婦でやってるからこそだと思います」。

瑠「2人でやっていると、お互いの強みを活かしてバランスよく働けるのもいいですよね。カフェを始める時も、経営については彼が前職でしっかり学んできてくれていたので、私は料理のことに集中することができました。

それから朝は私が息子を保育園に送って、帰りは彼が迎えに行ってくれるんです。そういう風に仕事も育児も協力し合えるのは心強いです」。

―清さんご夫婦が思う、カフェオーナーに向いている人はどんな人だと思いますか?

祐「難しい話を抜きにすれば、料理が好きな人とか、コーヒーが好きな人、人が集まる空間をもてなしたい人。そういう人たちがカフェを作るのに向いてるだろうな」。

瑠「そうだね、やろうと思えばどんな人でもできると思うけど、作ることが好きとか空間が好きとか、食に関してはもちろん何かしら好きなものがあるといいのかなと思います。それに加えて発想力と向上心も必要。盛り付け一つでも色んな工夫ができたりするので常に想像力を働かせているし、この仕事はやりながら学べることもすごく多いから日々勉強なんです。やればやるだけ技術も知識も身につくし、それと比例して興味の幅も広がるから、学ぶことが好きというのもポイントかもしれません」。

 

やりたいことはたくさんある。
目の前のことを一生懸命にやっていると次の扉が見えてくる。

―今後の夢を教えてください。
祐「コーヒーや料理でたくさんの人に“幸せのひととき”を届けたい。そのために、もっと多くの人にカフェを知ってもらって、ファンをつくっていきたいです!
あとは個人的なことになりますが、息子と一緒に仕事がしたいですね。息子をお店に連れてくるとすでにお客様を案内したり、帰り際に『ありがとね』って見送ったりしているんですよ。それを見ていたらより一層一緒に働けたら楽しいだろうなと。仕事の楽しさ厳しさを親として教えたいです」。

瑠「カフェでの夢は、来てくれた人に見て楽しく、食べて美味しく感じてもらうこと。食べ終わった時に、『明日もまた食べたい』って思ってもらえる料理を今後も作っていきたいです。
個人的にはやりたいことがたくさんあって、雑貨やアクセサリーの手作りに、薬膳の勉強もしてみたい。そして大きな目標としては、カフェも含め好きなことを通してワクワクする優しい街づくりの一端を担えたらいいなって、考えています」。

ー将来を考える読者へ向けてメッセージをお願いします
祐「今いる環境にも、真剣に自分の仕事をやっている人がいっぱいいるはずです。そういう人から本気でいろんなことを学んでいくといいのではないかなと思います。カフェをするにしても、一度社会人経験を積むのはすごくいいんじゃないでしょうか。一旦会社に入っていろんな人たちと関わって、プロの仕事を身近で感じる。僕たちも前職でその経験があるから、今ものすごく自分たちの財産として役立っています」。

瑠「今やってることをまずは本気でやることが大事だと思います。将来やりたいことが明確な人も、まだやりたいことが決まっていない人も、とりあえずは目の前にあることを一生懸命に。私もこれまでの経験が積み重なって今に繋がってきたことがほとんどです。本気でやっていれば必ずそこから次の扉が自然に開くと思います」。

 


■店舗詳細

『OMOTENASHAMOJI』

住所:東京都新宿区西早稲田3-28-1 リコスビル1F
電話番号:03-3202-4932
OPEN:(平日)9:30〜19:00、(日祝)11:00~18:00/不定休

 

撮影/渡邉まり子
構成/藤木愛
取材・文/平木彩夏