注目クリエイターvol.9 ビーズ刺繍作家・門垣麻衣子さん

古着・ハンドメイド・リメイクが大好きな編集Oが、オススメのクリエイターを紹介する連載。
今回は、ビーズ刺繍ブランド『siinamiina(シーナミーナ)』のデザイナー・門垣麻衣子さんにお話を聞きました。

 

ビーズ刺繍作家・門垣麻衣子さん

名前 門垣麻衣子
作っているもの ビーズ刺繍を用いたアイテム
ブランド歴 3年
※2019年11月10日時点

『siinamiina』

マサイフレンズ価格帯(2300円~2900円)

「定番で作っているのは、ヘンテコな顔のアクセサリー マサイフレンズ
布の土台にいろいろな種類のビーズやパーツを刺繍して作っています。マサイフレンズというカラフルなシリーズを筆頭に、動物をデフォルメしたアニマルフレンズ、キラキラパーツを使ったジュエルフレンズ、合わせて150人くらいのキャラクターがいるんです! 一人ひとりのキャラクターに名前と簡単なプロフィールを付けているので、選ぶときの参考にしてもらえたら嬉しいです」。

 

_ビーズ刺繍を始めたきっかけは?
どんなことでもイエスと答えるという自分の中での決めごとが全てのきっかけ。
2016年5月に友達の友達から、ビーズ刺繍のワークショップに行かないかと誘われたんです。正直知らない人がたくさん集まる場所って苦手でビーズにもあまり興味がなく、お断りしようかと思っていました。でも、何でもやってみると決めていたのでとりあえず参加してみることに。本来作るものは決まっているのですが、その日は特別にその場にある材料で好きなように作らせてもらえてすごく楽しかったんです! そこでビーズ刺繍の楽しさに触れることができ一気に引き込まれました」。

 

_ブランドはいつから始めましたか?
「ワークショップから帰ってきた当日、家にある材料でもできそう!と思い、その日のうちに材料を引っ張り出して作ってみたんです。そしたら5つもできてしまって(笑)。自分だけでは5つも使い切れないので、ミンネで販売してみたんです。そこでパッと2つくらい売れて…自分が作ったものを買ってくれる人がいるんだ!と嬉しくなり、ワクワクしました。それから6月にミンネの講習会でたまたま出会った作家さんのイベントのお手伝いをすることに。その時幅50㎝分だけ出展させてもらったことをきっかけに一気に作品の数が増え、マサイフレンズが誕生! ブランドを本格的に始めることにしました」。

 

実際に門垣さんがワークショップで作ったピアス。

 

 

ブランド「シーナミーナ」について

 

_『siinamiina』というブランド名の由来は?
「実はビーズ刺繍を始めるずっと前からブランド名を決めていました! 当時勤めていたアパレルの会社が倒産してどうしようかなと考えていた時、自分でブランドを作るのもいいなと頭をよぎりました。漠然と何か始めたいと思っていたものの、肝心のやりたいことが見つからず断念。でも、なにげなくブランド名だけは考えていました。その頃から好きだった北欧の色使いにちなんで、北欧の国の言葉から選ぶことに。フィンランド語で あなたとわたし という意味の Sinä ja minä(シナ ジャ ミナ) をアレンジして siinamiina(シーナミーナ) が誕生しました。まさかビーズ刺繍作家の屋号になるなんて思ってもみなかったです!」。

 

_どのようなコンセプトで作っているの?
「 “色と形を組み合わせてゆかいなものを作る” がコンセプトです。自分とお客さんの楽しい気持ちを共有できるもの、シーナミーナのアイテムを見ても身に着けてもワクワクできるようなものを作りたいと常に思っています」。

 

_門垣さんが作るアイテムの特徴は?
「よーく見たら顔に見えるフェイスですね!
目があって鼻があって…という説明的な顔じゃなくて、顔に見えるような見えないようなフワッとしたバランスを心掛けています。私の中で顔の上下は決めていますが、その通りに見えなくても構いません。お客さんには自由な発想で楽しんでもらいたいです!」。

 

_定番の“顔”アイテム、なんで “マサイフレンズ” なの?

「最初にワークショップで作ったものが何となく民族風だったこと、元々鮮やかな色みが好きだったことからマサイ族を連想! 色鮮やかな色彩のマサイ族から、とても良いインスピレーションを得ています。マサイ族が暮らしているアフリカの布を使ってみようとも思いましたが、大柄のものが多いため小さく切り取ると柄の良さがうまく出ず…。土台の生地選びで迷ったときは、マサイ族の色使いを参考にしています」。

 

_思い入れのある作品は?

「このキラキラしたパーツを使った ジュエルフレンズ というシリーズです。
以前アクセサリーを作っていた友達が、作品作りを辞めるからと言ってたくさんのパーツをくれました。ところがいざもらってみたら、思ったよりもエレガントで。今まで使ったことのない種類のパーツだったので、難題を突き付けられた気分でした。
もらった中でも一番使わないだろうと思ったのが、写真の上部分に付いているゴールドの髪の毛みたいなパーツ。使ってみたら意外と万能で、今では買い足すほどお気に入りのパーツになりました。 マサイフレンズ とは別ラインのキラキラでエレガントな ジュエルフレンズ というシリーズが生まれたのも、このもらったパーツのおかげですね」。

 

_デザインの参考にしているものはありますか?
「本を読むことが好きなので、図書館へよく行きます。そこで美術の画集を見ていることが多いですね。最近は美術作品に影響されて東洲斎写楽の浮世絵や、ヨハネス・フェルメールの『真珠の耳飾りの少女』などもデフォルメして作ってみたりしています!」。

 

_作品を作る中で、大変だなと思ったことは?
「1つずつ手縫いで作業しているので、短時間で大量の作品を作らないといけないときが大変。直感でビーズを並べていくので、誰かに手伝ってもらうこともできず…。ブローチの裏側には革を使っているのですが、それを縫い付けるときの手の痛みとも闘っています。
あとは、並べたビーズが仮止めの通りに縫えず、ずれやすいこと。より良くなることもあるのですが、大抵うまくいかず苦戦しますね」。

 

これからについて

 

_ブランドを作り上げていく上で大事にしていることは?
「ひらめきや直感が一番! 型にハマらない自由な発想で、ユーモアにあふれたものを作りたいという気持ちが強いですね。また、siinamiinaは世界観が独特なのでパッと見で良さがわかってもらえないことが多いです。SNSを活用してできるだけ多く発信して伝えることを意識しています。
あとは対面販売で直接話せる機会を作ることです。実際にお客さんに会うことでたくさん気付くことがあるので、これも外せませんね」。

 

_ブランドとしての夢や目標は?
「小さな個展を日本各地でやってみたいです! 東京に住んでいるので関東圏のイベントにはよく出るのですが、いろいろな地域を回って新しい発見ができたらなと思っています。
あとは絵本作りにも挑戦してみたいですね。アイテムが完成したら、名前や彼らのストーリーを毎回考えているのですが、そういうキャラクターの名前や設定を考えていくのが大好きなんです! 前職であるグラフィックデザイナーとしての経験も活かせるなと思いながら、構想を練っています」。

 

_最後に一言!
「好きなことややりたいことって、みんなある程度やってみると思うんです。それでもコレ!というものが見つからないのなら、やりたくないこと、好きじゃないことに価値があるのでは?と考えるようになりました。私自身、興味もなかったビーズ刺繍にたまたま出会って、気付いたら作家活動までしていたんですから(笑)。

それに、始められない人ってやめるのが下手なんじゃないかなって思いました。
本当に嫌だったらやめればいいんです。すぐやめて次!次!みたいな気持ちで気軽に始めてみるといいと思います! 嫌なものでも、こうやったら好きになれるかもとか、今だったら試せそう!とか、食わず嫌いせず気軽に試してみると、大好きになれることが見つかるかもしれないですよ」。

 

お話を聞いてみて…

マサイ族のようにカラフルで、見ているだけでなんだか元気が出てくるsiinamiinaの作品。作者の門垣さん本人が楽しんでマサイフレンズたちを作っているからこそ、このワクワク感が生まれるんだと感じました。全部で約150人いるキャラクターそれぞれに名前とストーリーが付けられていて、作品への愛の深さを痛感。それぞれのキャラクターの設定まで見て選べば、お気に入りになること間違いなしです! これからもカラフルなマサイフレンズたちの力で、多くの人にワクワクを届けてください!(編集O)

 

ブランド情報

【siinamiina(シーナミーナ)】

HP:siinamiina.com
 Instagram:@siina_miina
minne:@siinamiina

 

\information/

★個展『マサイフレンズ展 -Hello,masaifriends-』

≪日時≫
2019年11月30日(土)~12月8日(日)
12:00~18:00
※12月4日(水)は休廊。
※作家在廊日は11月30日、12月1日・7日・8日になります。

≪場所≫
ちいさな雑貨ギャラリー プラムツリー
〒252−0311 神奈川県相模原市南区東林間3-10-17

 

★イベント出展『デザインフェスタvol.50』
≪日時≫
2019年11月16日(土)、17日(日)
11:00~19:00

≪場所≫
東京ビッグサイト(ブースNo.L119)
〒135-0063 東京都江東区有明3丁目11-1

 

撮影/竹下アキコ
構成・文/大西美音