TOKYO和菓子さんぽ vol.2 かわいいがぎゅっと詰まった宝箱 菊廼舎の「冨貴寄(ふきよせ)」

ケーキやチョコレートもいいけれど、日本人だもん和菓子の魅力だってもっと知りたい!そんな日本文化好きの平成生まれライター・山越栞の「TOKYO和菓子さんぽ」。おいしくてかわいい和菓子をPICK UPし、その魅力や背景にある素敵なエピソードをご紹介します♪ 思わずキュンとしちゃう和菓子の世界へようこそ♡

開けた瞬間からキュンとしちゃう宝石箱のようなお菓子

今回ご紹介するのは、ぱかっとフタを開けた瞬間からワクワクがとまらないこちらの和菓子。

まあるい缶の中に、小さな江戸和菓子がぎっしり詰まった夢のようなこの一缶は、銀座に本店を構える「銀座 菊廼舎(きくのや)」さんの「冨貴寄(ふきよせ)」です。 昭和10年から販売がスタートしてから約80年もの歴史があり、茶道に使用されるお菓子としても長く愛されています。 そもそも「ふきよせ」とは、さまざまな木の葉が風に吹かれ、ひとつの場所に集まったようすのこと。これが転じて、和のお干菓子を何種類も取り合わせたもののことも意味するようになったんだそう。風流なネーミングにうっとりしてしまいます。 実は、「冨貴寄」の人気に火がついたきっかけはSNS。フォトジェニックな見た目をインスタグラムにUPする人が増えたおかげで、瞬く間に知名度が広がっていきました。


思わずインスタに上げたくなっちゃう気持ち、分かりますよね…♡ 貝殻やお星さまのモチーフがかわいいこちらの詰め合わせは、4月〜9月にだけお目にかかれる、その名も「夏色缶(なついろかん)」(1600円:税抜)です! テーマは、 「人魚が集めた海の底の宝物や夜空のお星さまを、あなたに届けたくて」。


貝殻モチーフにキュンとして、食べちゃうのがもったいない…! 「冨貴寄」は一缶に入れる江戸和菓子の数と場所まで細かく決められていて、一つひとつ手作業で詰められているそう。ここまで手間暇かけて作られているなんてすごい! もっとこだわりを知りたくなって、銀座にある銀座菊廼舎 本店にお邪魔してきました!


開けた時に喜んでもらいたい!すべてはそんな想いから

江戸和菓子のお店として創業したのは明治23年。それ以前は、なんと着物の洗濯屋さんだったそう!

当時は乾燥機もなかったので、洗濯した着物が乾くまでの間を利用して、お客さまに喜んでもらうためにお菓子作りを始めたことが今につながっています。 ちなみに店名の由来は、当時のお店の中庭に菊の花がたくさん咲いていたからだそう。


お店にはさまざまな種類の「冨貴寄」がずらり! 「夏色缶」のように季節ごとの期間限定品にもお目にかかれます♪ 四季を大事にする江戸和菓子の世界ならではですね。 また、商品の企画は菊廼舎の女性社員の方たちが中心となって行っているそう。 例えばこの「縁結び」(1000円:税抜)に入っている和三盆のハート型をよく見ると…?


…わかりますか? ハートが平面ではなくふっくらと立体になっているんです♡ 「手間がかかっても、缶を開けた時にお客さまに喜んでもらいたい」と、5代目・代表取締役社長の井田裕二さん。女性社員の目線を大事にしながら、老舗の和菓子店ならではの職人技で想いをカタチにしていきます。 さらに、菊廼舎ではオーダーメイドの「冨貴寄」を作るサービスも。大事な彼との記念日や友達へのちょっとしたプレゼントに、名前入りのプレートも入れてもらえるそう♪ ではではここで、「冨貴寄」の中にはどんなお菓子が詰まっているのかをご紹介します!


カラフルな「冨貴寄」の中身はこちら!

中に入っているのは、 ・銀座 菊廼舎のロゴの落雁、菊、季節のモチーフなどをかたどった和三盆のお干菓子 ・フレーバーいろいろの和風クッキー(プレーン、ごま、ココナツ、抹茶、梅じそなど) ・カラフルなこんぺいとう ・黒大豆の砂糖菓子 ・黒糖がけピーナツ ・三角のハッカ糖 などなど! 期間限定品でモチーフの形は違っても、中に入っているお菓子の種類や材料はほぼ同じ。全部で30種類以上ものお菓子が詰まっています。 しかも、こんなにカラフルなのに、天然の着色料しか使用していないというから驚き! 若い女の子に贈るときには、ちょっぴり小さめでリーズナブルな「金魚缶」もおすすめです。


ぱかっとフタを開けると、こちらには親子の金魚が3匹。 黄色の子ども金魚は、小さいので作るのがとっても大変なんだそう。熟練の職人さんが細心の注意を払い、割れないようにそっと型抜きをしていきます。 パッケージにもこだわりアリで、付属のミニうちわはこんな風に後ろにメッセージが書ける工夫も。


お世話になっているあの人へのちょっとしたお礼にも最適です◎ すみずみまでこだわりの詰まった「冨貴寄」の中身は、菊廼舎のInstagramでもチェックできますよ♪



@ginza_kikunoya1890/ 今回は、女の子の「好き」がぎっしり詰まった夢のような一缶、「冨貴寄」をご紹介しました!
次はどんなキュートな和菓子に出逢えるのかな…♡

■お店情報
「銀座 菊廼舎 本店」
住所:中央区銀座5-8-8 銀座コアビルB1
営業時間:11:00〜20:00
定休日:なし※銀座コアビルに準ずる
ホームページはこちら→http://www.ginza-kikunoya.co.jp/index.html
「冨貴寄」
夏色缶:1600円(税抜)
金魚缶:1000円(税抜)

文・構成:山越栞
Twitter→@shioriyamakoshi