女の子のための薬膳連載vol.41。
食事と運動、両方の視点からの不調改善をご提案。
病院に行くほどではないけれど、日々感じる身体の不調。忙しいから・・ずっとこうだから・・と何となく見過ごしていませんか?
そんな日々感じる不調を薬膳とヨガで整えましょう。
秋は便秘になりやすい?!
9月のテーマは「秋美人をつくる」
まだまだ暑さが残るものの、少しずつ秋の空気を感じるようになり朝晩は過ごしやすくなってきました。心地よい空気で過ごしやすさを感じる反面、自然界は夏の陽気から秋の陰に変化する変わり目の時期で、私たちもその空気の変化で体調を崩しやすくなります。 頭痛やめまい、体が重だるく感じる方もいれば、鬱々、イライラしてやる気が出なかったり、落ち込みやすくなったり・・様々な不調を感じる方が多い季節です。 そしてこの鬱々、イライラが便秘に繋がるのです。腸は自律神経に司られているため、精神的な不調が続くと腸の蠕動運動も低下し、便秘を引き起こしやすくなります。 また、夏に冷たいものを摂り過ぎた方も要注意です。腸の疲れが便秘に繋がることもあります。 「美と健康は腸にあり」 ヨガと食事で腸を整えて、心も体も健康でキレイな秋美人を目指しましょう!!
今日のかんたんヨガのポーズ 〜痩せやすい体づくり 心と体のデトックスポーズ〜
まずは姿勢と呼吸を整えて
ヨガのポーズを行う前にあぐらの姿勢を作り呼吸を行います。 上から頭を引っ張られるようなイメージで背筋を伸ばし、あごは軽く引いて、肩の力を抜き、手は膝の上に軽く添えましょう。手のひらは、上向き、下向きお好きな方で構いません。
姿勢が整ったら、瞼を閉じ、ご自身の呼吸にだけ意識を向けて自然な呼吸を行いましょう。1〜2分程度行います。 *ヨガの呼吸は全て鼻から吸って、鼻から吐く呼吸になります。
ねじりのポーズ 〜腸を刺激し便秘改善に効く〜
その他の効果・・消化能力を高める、背骨、首を伸ばす、ウエストを引き締める
足を前に伸ばして長座の姿勢をつくる 腰を伸ばして、背筋をまっすぐに。軽く顎を引く
膝を立てたまま、左脚を右脚にクロス
できる方は右膝を曲げて右脚もご自分の方に引き寄せる 脚がつらい時はひとつ前に戻して、右脚を伸ばしたまま行う
右手を左膝にかけて、左手は体の後ろにおく
息を吸いながら背筋を伸ばし
吐く息で上体を左側にねじる そこで呼吸を繰り返す できれば呼吸に合わせてお腹を動かす複式呼吸を行う 30秒キープする
吐く息で上体を戻し、足も前に戻して長座の姿勢をつくる 反対側も同じように行う Point・・腰から背中までまっすぐのまま行う お腹の中から意識してポーズをキープする
ガス抜きのポーズ 〜腸を刺激し便秘改善に効く〜
その他の効果・・お腹の張りを取る
マットの上で仰向けになる
両膝を立てる
息を吸いながら、膝をご自分の方に引き寄せる
吐く息で膝を両手で抱える ここでお腹を動かす腹式呼吸を繰り返す 吸う息でお腹を膨らませて膝を引き離す 吐く息でお腹を背中側に近づけて膝を引き寄せる 30秒繰り返す
余裕があれば、おでこを膝に近づけてキープする 15秒キープ
吐く息で頭をマットにおろし緩める
足もマットにおろし一度力を抜く 2セット行う Point・・呼吸とともにお腹をマッサージしているイメージで行う
うつうつ、イライラはヨガで解消
秋はうつうつ、イライラ、何となくやる気が出なかったり、落ち込みやすかったり・・精神的に不安定になる季節です。 また眠りの質も悪くなります。 冒頭でも少しお伝えしたように陰と陽のバランスが悪くなることが原因です。 もし季節の変わり目に体調を崩したり、精神的に不安定になってしまう方は季節のせいにしてあまり無理をしないことが大切です。
そして体を動かして巡りを良くしてあげることも大切です。その時のご自分の体調に合わせたポーズをとるだけで心と体が軽くなり、すっきりしてくると思います。 病気ではないけれど日々感じる体の不調。その背景には日々の生活だけでなく自然界の変化も関わってきます。 そんなストレスや変化に負けない体をつくるためにも日々の生活にヨガを取り入れてみてください。
文・構成/建部春奈
写真/河邊有実莉
モデル/平澤由理