女の子のための薬膳連載vol.42。
食事と運動、両方の視点からの不調改善をご提案。病院に行くほどではないけれど、日々感じる身体の不調。
忙しいから・・ずっとこうだから・・と何となく見過ごしていませんか?
そんな日々感じる不調を薬膳とヨガで整えましょう。
お肌や髪の乾燥は中から潤いを
9月のテーマは「秋美人をつくる」
日に日に空気は冷たくなり、乾燥が気になる季節になってきます。 秋が深まるにつれ、その乾燥した空気が鼻や口から侵入し、肌や髪などの体表面だけでなく体の中の乾燥も招きます。 薬膳では肌や髪の乾燥など、体の表面に現れる不調も体の中の不調と考えます。そのため、肌や髪の乾燥は体の中の乾燥といえるのです。 また肌や髪以外にも喉や鼻、口の乾燥が招く咳や痰、鼻づまりを感じる方も要注意。同じく体の中が乾燥して起こっています。 いずれにせよ、乾燥を感じる際は外からのケアだけでなく、しっかりと中から潤いを与えてあげることが大切です。 そして、その潤いをしっかりと肌に届けるために消化を整えることも大切です。消化が整っていなければ、いくら潤いのある食材をとっても吸収できず、効果が得られなくなってしまうからです。 これから深まる秋。潤いを与えると同時に消化を整え、乾燥知らずの秋美人を目指しましょう。
—体の中から潤いを与える食材—
山芋、梨、柿、白キクラゲ、ユリ根、白ごま、クコの実、豚肉、杏仁、松の実、銀杏、クレソン、豆乳・・etc
—消化を整える食材—
大根、さつまいも、かぼちゃ、白菜、キャベツ、ジャガイモ、里芋、人参、山芋、椎茸などのキノコ類、鶏肉、かぶ・・etc
今日のかんたん薬膳 〜梨のはちみつ煮〜
<材料 2人分> 梨 1個 はちみつ 20g レモン汁 小さじ1 水 1カップ <作り方> 1. 梨は皮をむき、12等分にする
2. 鍋に1と水、はちみつを入れ柔らかくなるまで煮込む
3. 火を止める直前にレモン汁を加えたら出来上り
写真・文・構成/建部春奈