女の子のための薬膳&ヨガ連載vol.43。
食事と運動、両方の視点からの不調改善をご提案。
病院に行くほどではないけれど、日々感じる身体の不調。忙しいから・・ずっとこうだから・・と何となく見過ごしていませんか?
そんな日々感じる不調を薬膳とヨガで整えましょう。
秋は肺に疲れが出やすい季節
9月のテーマは「秋美人をつくる」
過ごしやすい季節になってきましたが、朝晩の気温差や夏からの空気の変化によって、体調を崩す方も多い時期です。 そして、この季節気になり始めるのが空気の乾燥。 空気は、鼻や喉を通り肺に入っていきます。空気が乾燥していると、そのまま乾燥した空気が肺に入り、肺は乾いた状態になります。この乾燥した空気が体内に入ると、喉の痛みや鼻づまり、咳や痰が出やすくなったりと様々な不調につながります。 また、夏は体内の老廃物を汗とともに自然に出していたのですが、空気の乾燥により汗腺や皮脂腺が閉じてしまうことで、老廃物が肺や大腸に大きな負担をかけてしまいます。 秋美人=不調なく元気に過ごすこと。 行楽の秋を楽しく過ごすためにも、肺を潤す食材とともに肺を鍛えるヨガのポーズを取り入れて、不調のない楽しい秋を過ごしましょう。
今日のかんたんヨガのポーズ 〜胸を開いて肺を強くするポーズ〜
まずは姿勢と呼吸を整えて
ヨガのポーズを行う前にあぐらの姿勢を作り呼吸を行います。 上から頭を引っ張られるようなイメージで背筋を伸ばし、あごは軽く引いて、肩の力を抜き、手は膝の上に軽く添えましょう。 手のひらは、上向き、下向きお好きな方で構いません。
姿勢が整ったら、瞼を閉じ、ご自身の呼吸にだけ意識を向けて自然な呼吸を行いましょう。1〜2分程度行います。 *ヨガの呼吸は全て鼻から吸って、鼻から吐く呼吸になります。
戦士のポーズ 〜胸を開き呼吸器官(肺)を鍛えるポーズ〜
その他の効果・・股関節、肩まわりを柔軟にする、下半身の強化
タダーサナ(まっすぐ立つポーズ)をつくる 両足を揃え尾骨をマットの方に下げる お腹→胸を引き上げて、上から頭を引っ張られるようなイメージで背筋を伸ばす 軽く顎は引いて、手は自然と体の横に
左足を一歩後ろに置き、つま先は45度外側に向ける
一度息を吸って、吐きながら右膝を曲げ、上体を落とす いけるようであれば、膝の角度が90度くらいになるように曲げる
吸いながら、両手を天井の方へ引き上げる
余裕があれば、さらに足を踏み込んで、ここで15秒呼吸を繰り返す
吐く息で両手を下ろし、膝を伸ばしたら
タダーサナに戻って、反対側も同じように行う ★Point・・肩の力を抜く、しっかりと胸を開く、下半身を力強く
コブラのポーズ 〜呼吸器(肺)の機能を高める〜
その他の効果・・肩と胸を開く、背筋を伸ばす、足と腰を引き締める
仰向けになり、マットに顎をつける 両手は体の横に伸ばす
両手を胸の横に置き、手のひらをマットにつける
吸いながら上体を起こし胸を開く そこで呼吸を続けながら15秒キープする *腰を反らないよう胸を引き上げるようなイメージで
吐く息で上体をマットに戻す
両手を体の横に伸ばし、左右好きな方のほっぺをつけて脱力する
ヨガで安定した毎日を・・
夏から秋は自然界も陽から陰に変化し、その大きな変化から陰と陽のバランスが崩れる時期です。 陰と陽のバランスが崩れると、体調を崩しやすかったり、精神面ではイライラ、鬱々したり、そして睡眠の質も悪くなってしまいます。 そんな今の季節はヨガで自分に向き合う時間を取り入れて、安定した毎日を過ごしたいですね。
文・構成/建部春奈
撮影/河邊有実莉
モデル/平澤由理