自分の“好きなこと”を極めて輝いている人にクローズアップする企画「キニナルあの子」。8月は、会社員として働く傍ら、カメラマンとしても活動しているもりはるさんにインタビュー! 写真を撮り始めたきっかけや現在の活動について教えてもらいました♪
\8月の「キニナルあの子」/
会社員兼カメラマン・もりはるさん |
25歳/会社員・カメラマン/@_hr.pic
学生時代にハマった写真をきっかけに、会社員として働きながら、休日はカメラマンとして活動。主に、友人同士やカップルの撮影、ウェディング撮影など人物を中心に撮影。フォトミートなどカメラ好きの集まりに積極的に参加し、“撮ってもらえて良かった”と喜んでもらえるカメラマンを目指して奮闘中!
B A C K G R O U N D
コラージュからスタート 1枚の写真がのめり込むきっかけに |
_写真を撮り始めたきっかけは?
「中高生時代にチアリーディング部に所属していたのですが、よく大会前にそれまでの練習の様子など、撮りためた写真でコラージュを作って仲間に渡していたんです。それをみんなに喜んでもらえるのが嬉しくて、撮ることにも興味を持つように。そんな中、叔父からカメラをもらい実際に自分で撮るようになりました!」。
_これまでに何か影響を受けた写真や、写真を頑張ろうと思ったきっかけはありますか?
「あるとき、なんとなく見ていたインスタで運命の写真に出合ってしまって! 1人の女の子が笑顔で写っているものだったのですが、その子の笑い声が本当に聞こえてきそうなくらい感情や情景が詰まった1枚だったんです。その写真を見つけてから、SNSでもカメラで撮られた写真を意識して見るようになったと思います。フォトミートという写真好きが集まる会にも積極的に参加するようになり、東京から大阪まで行ったことも! 写真仲間ができて、素敵な作品を知る機会や撮る機会もグッと増えました!」。
_写真をお仕事にしようと思ったのはどんなタイミングですか?
「撮った写真を見て喜んでもらえたときです。友人と行った旅行で撮った写真を後日編集して送ったら、『もりはるのおかげで楽しさが蘇った!』と言ってもらえてやりがいを感じました。コラージュの話もそうですが、誰かに喜んでもらえると嬉しいし、それが私の原動力になるみたいで。もっと腕を磨いて質の高い写真を提供できるようになりたい!と、趣味に留まらず依頼を受ける撮影も行うようになりました」。
P H O T O G R A P H
“ナチュラルで温度感のある”写真が理想 |
_普段はどんな写真を撮っていますか?
「カメラ友達と出かけて撮り合いっこしたり、旅行のときに友達の素の表情や遊んでいる様子を撮ったりしています」。
_自分らしい写真を撮るために、意識していることはありますか?
「ナチュラルで温かみのある色が出るように意識しています。自分が最初に衝撃を受けた写真のように、そのときの温度を感じられたり声が聞こえたりする写真を撮りたいという気持ちはずっと変わらずにあります。わざとブレを出して躍動感を持たせるように撮ることも!」。
W O R K
撮影はゲストの方に楽しんでもらいたい |
_会社員とカメラマンの両立はどのようにされていますか?
「会社員のお仕事が休みの土日を使い、週一程度カメラマンとして活動しています。ロケハンや撮影は主に土日に行い、平日は仕事後に撮った写真の編集をしていることが多いです。本職の合間を縫って活動をしているので、忙しくもありますが充実しています!」。
_依頼を受けるのは、どんな撮影が多いですか?
「プロフィール用の写真やカップル撮影、結婚式の前撮りの撮影を受け付けています」。
_お仕事で撮影される際に意識していることがあれば教えてください。
「撮影時はゲストの方の服装が整っているか特に注意して見るようにしています。ちょっとした乱れなど撮られる方は意外と気づけなかったりするので、あとからゲストの方が残念な気持ちにならないように気を遣っています…! また、撮影自体が楽しいものとなるように自然なポージングをお願いしたり、ゲストの方とのコミュニケーションも大切にしています」。
… Moriharu’s favorites …
No.1 初めての思い出の地での前撮り撮影
「カメラマンになると決める前から、撮ってほしいと言ってくださっていたお二人を撮影しました。実は、カメラマンになるための一歩を踏み出すきっかけとなった方々でもあって。お二人から依頼を受けたことで、『大切な撮影を任せてもらうならば、ちゃんとした技術を身につけたうえで挑みたい!』と強く思ったんです。それで、カメラマンになるための研修に参加して実際ここまでたどり着きました! お二人の思い出の場所での撮影で、楽しそうな雰囲気が出ているところも良いし、個人的にも思い入れのある1枚です」。
No.2 大好きなチア部の仲間の後ろ姿
「苦楽を共にした家族のような存在であるチア部の仲間たち。当時の合宿で訪れた場所に久しぶりに行ったときに、はしゃいでいたみんなの後ろ姿を残してみました。夕日の光のやわらかさと、手を挙げている友人に向かって走っていく躍動感ある姿が相まって、当時の楽しさが蘇る1枚になったなと思います」。
… Moriharu’s must items …
(左上から時計回りに)
●カメラ/キャノン EOS R6:本格的な機能が備わっているのに軽いということで購入したカメラ。
●レンズ/キャノン RF50mm F1.8 STM、EF135mm F2L USM:50mmの方は広角で撮りたいときや旅行でさくっと撮りたいときに使っているレンズ。135mmのレンズは望遠で背景がボケるので、お仕事などがっつり撮影をする日に持っていきます。
●除菌シート:撮影時に座ってもらう場所が汚かったときに拭けるよう常備。
●ホッカイロ:ゲストの方にお渡しする用で冬場の必需品。
●カメラバッグ:コンパクトだけどレンズや小物が全て入る斜めがけのバッグ。大好きなスヌーピーがワンポイントになっているのがお気に入り。
●てるてる坊主:高円寺にある気象神社で買ったてるてる坊主。撮影は天気が命なので、お守りとしてつけています。
●セーラームーンの鏡&櫛:ゲストの方に前髪を整えてもらう用に。
●チュッパチャップスの入れ物:「塩分チャージ タブレッツ」をIN! 真夏の撮影はカメラマンもゲストの方も体力が必要。熱中症対策としてお渡ししています。
G O A L
撮ってほしいと思ってもらえるカメラマンに ゲストの方一人ひとりに寄り添う撮影を |
_これからの目標を教えてください
「『もりはるに撮ってほしい!』と言ってもらえるカメラマンになりたいです。特にこのジャンルで撮りたいというのは現段階ではないのですが、何度も言っているようにそのときの感情や声が蘇るような温かい写真を撮っていきたいというのが軸にあります。また、“そのゲストの方だからこそ”の撮影をしたくて、例えばその方の思い出の街での撮影ができたら良いなと考えているところ。そして、いつでもゲストの方の目線も忘れずにいたいですね。どんな写真を撮ってほしくて依頼しているのかを考え、その方が思い描いていた通りの撮影ができる人になれたら。そのために、技術や経験をさらに磨きつつ、自分の写真はどういう色みを得意としているのか発信するためにSNSでの活動にも力を入れていきたいと思っています! ちなみに、撮影のご相談はいつでもInstagramで承っております!」。
構成・文/平木彩夏