♥
Happy
New
Year
Interview
Rinco Murata
新年明けましておめでとうございます! 2023年の幕開けを記念して、人気merモデルにインタビュー。村田倫子ちゃんに、2022年の思い出と新年の豊富を聞きました。お正月らしい着物姿もお見逃しなく。
Look back 2022
失敗もしたし、良いこともあった
トライアル&エラーの年でした
「去年はプロデュースしているブランド『idem』が3年目に突入して、続けていくことの難しさにぶつかった年でした。お洋服をただ作るだけじゃなく、どうやったらいろんな人に届くかを試行錯誤することが多かったです。
例えばデザインなら、前シーズンで人気だったテイストよりも、逆に今までのテイストとはちょっと違う、今自分が欲しい大人っぽいものが意外と人気だったり、一昨年とはまったく違う反応があって。たった1年だけど、クリエイティブは生き物なんだってすごく感じました。私自身も退屈が毒なタイプなので割と気分は変わりやすいのですが、お客さんも同じようにみんな日々いろんな感性を吸収して、良いなって思うものが変わっていることを実感しました。
大阪で初めてPOP UPができたのは、目標の一つを達成できたかな。大阪でイベントができるのが3年ぶりだったんですけど、昔からのお客さんもたくさん来てくれて。コロナでイベントができなくて距離があったにも関わらず、ずっと応援してくれていて、やっていることがちゃんと伝わっていることが肌で実感できました。挫けそうなこともたくさんあったけど、頑張ってきて良かったし、これからも続けていきたいと改めて思いました。リアルな声って本当にパワーに還元されるんです! またidemをきっかけに私を知ってくれて来てくださった方もすごく多くて、それは今までにはなかったことだからすごくうれしかった。
去年は新しくアンバサダー企画として、一般の方から募集した6人にidemのお洋服の魅力をSNSで発信してもらったり、POP UPのスタッフとしてお店に立ってもらったんです。全員が熱量高く向き合ってくれて、アンバサダーの役割をしっかり果たしてくれました。その6人がすごく仲良くなって、東京の子達も大阪のPOP UPにプライベートで遊びに来てくれるほどに。好きと好きで結びついたこの子達の縁のきっかけになれるブランドになれたのはすごく胸アツです!
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去年の私の生活の中心はidemでした。普段はあまり裏側を発信していませんが、実は結構な時間を割いているんです。服の企画だけじゃない部分にも携わっていたいので、週に2~3回は出社をして、会議等もできる限り顔を出しています。お洋服もデザインの構想から、生地や色の選択、サンプルも何回も上げて直して納得したものを発売してます。去年は失敗もしたし、良いこともあったけど、失敗したときこそ学ぶことも多いから、全部が無駄じゃなかった1年だったと思います」。
Towards 2023
「去年はidemに比重が偏りすぎてしまって、良くも悪くも視野が狭かった。はじめはもっと伸び伸びと表現していたはずなのに、考えすぎてしまうことが多くなっていたし、マンネリになっていたことも。モデルの仕事をメインにしていたときは毎日現場や表現が違うので必然的に会う人や発見の母数が多かったけど、idemの現場では新しい刺激を見つけるのは困難で…。自分の中で赤信号が出ている状態。
今年はidemも頑張りつつ、個人としていろんなことに挑戦したり、いろんな人と関わって刺激も取り入れたい! クリエイティブをもう一個増やしたくて、お洋服だけじゃない何かを作っていきたい。そうすることで視野が広がって、idemにも良い影響を与えられると思う。頭カチコチに考えすぎずに、自分の感性にもっと素直にやっていけるようになりたいです」。
何足ものわらじを履いて
いろんな顔を持った自分になりたい
Rinco’s kimono style
ヴィンテージ風の花柄の着物を
「レトロな雰囲気の花柄の着物を、ネイビーの帯で締めたところがポイント。大好きな青で締めるのはidemのデザインでもよく使う、自分の中の法則みたいな感じ。帯で締めた分、トーク帽やパールバッグなど小物は思いっきり遊び心を取り入れてモダンに」。 |
撮影/有坂政晴
文/石井佐代子
構成/祖谷美帆
衣装協力:kesatokyo