自分の“好きなこと”を極めて輝いている人にクローズアップする企画「キニナルあの子」。7月の2人目は、可愛らしいどうぶつのお顔が印象的な巾着袋を制作&販売しているハンドメイド作家のなおさんにインタビュー! ハンドメイドを始めたきっかけや作品への愛をたっぷりと教えてもらいました♡
\7月の「キニナルあの子」No.2/
ほんわか可愛いどうぶつの巾着に惚れぼれ♡ ハンドメイド作家・なおさん |
![]() |
● P R O F I L E ● N a m e : なお |
デザインの専門学校卒業後、ものづくりに関わる仕事に就職。数年働くも精神的な事情で半年間家から出られなくなってしまう。そんな自身の経験から、自分と同じようにちょっぴり生きるのが不器用な女の子たちに向けてバッグの中からこっそり応援できるものを何か作りたいとハンドメイド活動をスタート。当初ちゃぶだいの上で刺繍制作をしていたことから、『アトリエちゃぶだい』というブランド名に。可愛らしい“どうぶつ巾着”の虜になる人急増中のハンドメイド作家。 |
B A C K G R O U N D コツコツ始めた刺繍から プラスαのアイディアで可愛い作品が爆誕! |
_どうぶつ巾着を作り始めたきっかけは何ですか?
「仕事を辞めて家にこもっていた時期、一日何もしないでいるとどうしても悪いことばかり考えてしまうのが嫌で、何か単純だけど時間のかかることをしようと思いました。それで始めたのがクロスステッチ刺繍です。最初は本に載っている図案を真似するところから始めて、自分で図案を考えられるようになってからはポーチや巾着など少しずつオリジナルグッズを作るように。そんな中で、お顔を刺繍した巾着に耳を付けたら『ぬいぐるみみたいで可愛いかも』とひらめいて、耳のついたねこの巾着を作ったのが“どうぶつ巾着”のはじまりです!」。
_いつからハンドメイドに興味があったんですか?
「物心が付いたときから母の手芸本を絵本代わりに眺めていて、小学生の頃には自分でもフェルトで小物やお人形のお洋服を作っていました! ハンドメイドならではのちょっとゆるくてあたたかい世界観が幼い頃から今も変わらず大好き。本格的にお裁縫の勉強をしたことはなく遊びながら覚えていったという感じで、ずっと身近にありました」。
K I N C H A K U 「誰かの気持ちを明るくしたい」 そっとバッグに忍ばせる愛くるしい“どうぶつ巾着” |
![]() |
![]() |
_ショップを始めたきっかけは?
「休養期間を経て自分の心が元気になってきたときに、もう一度デザインやものづくりに関わりたいと思ったのがきっかけです。趣味でハンドメイドを続けるのももちろん楽しいと思うけど、諦めてしまったものづくりにもう一度真剣に向き合うためにも、趣味で終わらせるのではなくショップを開いて販売しようと。それに、私が作るもので誰かの気持ちをちょっとでも明るくできたらとても嬉しいなと思ったんですよね」。
_ショップを開いてから嬉しかったことはありますか?
「『アトリエちゃぶだい』というハンドメイドブランドを作ったからこそ出会えたたくさんの方々がいることです! お客様やフォロワーさん、作家仲間。皆さんのおかげで心から楽しめています。ずっと支えてくれた家族にも感謝しかありません。本当にみんなのことが大好きです♡」。
_逆に作品作りにおいて大変なこともあれば教えてください
「毎日でも何時間でもしていられるくらいお裁縫が好きなので、気持ち的に大変だなと感じることはありません。没頭しすぎて手首の痛みや座りっぱなしによる腰の痛みが出ることはありますが、それは全然苦じゃなくて。強いて言えば、イベントが続いたときの早起きがツラいくらいです(笑)!」。
_作品を作るときのこだわりはありますか?
「『女の子がツラい気持ちになったとき、いつでもそばにいてほんのちょっとでも明るい気持ちになってもらえるものを作りたい』というのがテーマ。なので、デザインも色合いもポップにしすぎないように意識しています。心が和むような優しい色使い、どうぶつたちの可愛くて人懐っこい顔つき、そして柔らかく手に馴染む素材など気持ちに寄り添えるような色み、世界観を大切にしています♡」。
– – – – – – – – – – – – – – – – – –
なおさんのマストアイテム 『図案作成に欠かせない方眼ノート』 ![]()
|
G O A L バッグの中に忍ばせる “女の子に寄り添える”グッズを |
_これからの目標はありますか?
「今、初めて業者さんと協力してハンカチを制作中なのですが、今後はお財布やキーケース、スマホグッズなどバッグの中を『アトリエちゃぶだい』でいっぱいにしてもらえるようなグッズを増やしていきたいと計画中です。また、いつか小さくて可愛い実店舗を持つことも夢。刺繍教室を開いてみんなで刺繍をしながらお茶を飲んだりお話したり…。作品に留まらず誰かの心の拠り所のひとつになれるような場所を本当に作れたら良いな~と♡ そのために今は、目の前のお客様一人ひとりに丁寧に向き合い、SNSも使って自分のことをもっと知ってもらったりしながら、着実にできることを増やしていきたいなと思っています」。
構成・文/平木彩夏