【キニナルあの子】ふんわりと洗練された中に光るセンスが魅力。モデル・宇佐美若穂ちゃんって?

自分の“好きなこと”を極めて輝いている人にクローズアップする企画「キニナルあの子」。4月の2人目は、モデルとして活躍する宇佐美 若穂ちゃんにインタビュー。ファッション・ヘア・本と、好きなものへの愛についてたっぷり教えてもらいました!

 

\4月の「キニナルあの子」No.2/

シンプル可愛い雰囲気に惹かれる
文学ガール“うさみちゃん”って?

● P R O F I L E ●

N a m e : 宇佐美 若穂
A g e :  26歳
I n s t a g r a m :  @usami_wakaho

元美容師。merにはモデルオーディションへの応募をきっかけに、SNAP企画などにも出演。シンプルなのに海外ガールのような洗練されたオシャレセンスと、ナチュラルな雰囲気に今Instagramで人気急上昇中のモデル。また、3日に一冊のペースで月に10冊ほどの本を読むという読書好きの面も。

 

B A C K G R O U N D
幼少期からの夢であった美容師から
新たに見えた「モデル」という道

_モデルのお仕事をする前は美容師だったんですよね?

小学校の高学年の頃から、ずーっと美容師になると言い続けていたんです。その目標のまま専門学校にも通い、卒業後は美容師として就職しました!」。

_長年の夢であった美容師からモデルになろうと思ったきっかけは?

「美容師の頃、よくヘアメイクの撮影に参加させていただいていました。その撮影や出来上がったデータを見ているうちに、色々なヘアメイクや衣装に身を包んだり、そうして纏ったもので作品の一部となって表現することにとても魅力を感じたんです。それで自分もモデルとして表現する側になりたいなと思いました」。

 

HAIR C A R E
元・美容師だからこそ
シンプルケアを継続して美髪をキープ

_すごくキレイなロングヘアがトレードマークですが髪のこだわりは?

「昔は短かったのですが、モデルの萬波ユカさんに憧れて伸ばし始めました。すごくケアにこだわっているつもりはないのですが、傷まないように普段からシンプルだけど丁寧なケアを心掛けています。例えば、シャンプーはしっかり根元で泡立てて、毛先は泡で優しくも見込むとか。寝る時も、枕との摩擦で髪が傷んでしまわないようにベッドの下まで流すようにしています」。

\ Usami’s Hair care Items /

Brush & Hair Oil

●パドルブラシ/サンビー ●オイル/モロッカンオイル トリートメント

パドルブラシとモロッカンオイルをずっと愛用。ブラシも強いこだわりがあるわけではないけれど、長い髪をしっかり梳かすのに活躍。オイルは勤めていた美容室で使われていたもので、その頃から香りや質感が好きで愛用中です」。

 

 

FASHION
イメージはパリジェンヌ
流行よりも自分が長く愛せるものを

_お洋服選びのこだわりは?

「テイスト的には、パリジェンヌ寄りの海外ガール風が好き。ザ・流行りのアイテムにはあまり手を出さないというか惹かれないんですよね。お買い物に行く日はひとりで色んなお店を巡ります。違うなと思うものには目もくれないのですが、良いなと思ったものは何年か後にも着られるか、をよく考えるのですごく悩むことも。長く纏えるもの、本当に好きなものを吟味して選んでいるので、持っているお洋服はとっても少ないんです(笑)」。

 _コーデで気を付けていることは?

スタイル良く見えるかどうか重視しています。だぼっとしてるパンツの時は、コンバースのような長めで平たいシルエットのものを合わせる。逆にトップスにボリュームがあるときには、すっきりしたボトムスにニューバランスなど少し丸っこくて少しボリュームがあるものを選ぶとか、トータルのバランスを見て調整します!」。

 

\ Usami’s Favorite Items /

Vintage Blouses

(左から)●古着のブラウス/「ビッグタイム」 ●古着の襟付きブラウス/「バーネット」

「ブラウスは、今っぽいものよりも上品でエレガンスな雰囲気のヴィンテージに惹かれます。今だったら絶対使わないでしょという意外な素材の組み合わせや、スパンコールやビーズ、レースといった繊細な部分が魅力。ディテールがすごく凝っていて、普通のショップだとすごく高そうなものでもお手頃価格で見つかるのもヴィンテージの良いところ♡ だから好みのブラウスに出会えると嬉しいです!」。

Denims

●デニムジャケット、デニムパンツ/すべてリーバイス
「ジャケットもパンツもデニムが好き。カジュアルだけどシルエットでキレイ見えしたり、ちょっとくたっとした生地でこなれ感が出たりと着こなしも色々楽しめます。それに大好きなブラウスとの相性も抜群! もともとベーシックな色みのアイテムを集めがちだけど、最近はデニムに合うように、赤やオレンジといった差し色になるものもコーデに取り入れるようになりました。特にカラー靴下で遊ぶのがお気に入りです」。

 

 

\ Usami’s Coordinates /

_STYLE01
女のコっぽさよりも女性らしさ。
ホワイト×ブルーで爽やかレディに

モデル私物(●ヴィンテージのブラウス、ユーズドのイヤリング7000円/ともに「ビッグタイム」 ●パンツ/GU ●リング/もらいもの ●靴下/靴下屋 ●スニーカー/コンバース。6000円)

「全体的に淡い色でまとめて春っぽくコーディネート。ホワイト×ライトブルーの組み合わせだけでなく、首元のレースも抜け感が出て爽やかさをプッシュしてくれます。でも上品になりすぎないように、足元はスニーカーでほんのりハズシを」。

 

_STYLE02
デニム×デニムでワークスタイルも
差し色レッドでバランス調整

モデル私物(●デニムジャケット、●オーバーオール13000円/ともにリーバイス ●赤のカーディガン/ドット&ストライプス チャイルドウーマン ●中に着たシャツ/無印良品。2000円 ●キャップ/ラルフローレン。18000円 ●イヤリング/不明 ●スニーカー/コンバース。6000円)

「デニムにキャップを合わせてとことんメンズライクに。オーバーオールで少年っぽくなりそうなところに、アクセントの赤いカーディガンやビジューのイヤリングで女性らしさをプラスしました。中に着たカーディガンは短丈なところがポイント。色みを上に持ってくることで目線を上げて、スタイルアップを計算したよ!」。

 

_STYLE03
これだけでキマるセットアップは
ディテールでスタイルアップを演出

モデル私物(●ベスト/フリークスストア。4000円 ●古着のシャツ/ラルフローレン。「ミクモ」で1900円 ●デニム/リーバイス。12000円 ●ヘアピン/不明 ●眼鏡/「フラミンゴ」で3000円 ●バッグ/ユニクロ ●靴下/靴下屋 ●スニーカー/ニューバランス。13000円)

「メンズの大きめサイズのシャツにベストをレイヤードしたスクール風コーデ。トップスがゆるっとしているので、デニムはストレートなものを選んですっきりさせました。スニーカーはつま先がしゅっとしつつ丸みのあるものを選ぶと、バランスが良くて脚長効果も◎。全体的にカラーリンクさせて統一感もばっちり」。

 

 

BOOK
幼少期から本が大好き
物語はもちろん作者の思考に惹かれることも

(左から)
●『魍魎の匣』/京極夏彦(講談社)…博識になろうと思ったきっかけ。知らない地方のエピソード等も出てくるので、色々知ってから読むとまた面白そうだなと思える一冊。この本がきっかけで妖怪に興味を持ち、関連する本を買ってみました!
●『そして誰もいなくなった』/アガサ・クリスティー、青木久惠(早川書房)…最初にクローズドミステリーの面白さを教えてくれた一冊。この小説を読んで、他のクローズドミステリーも積極的に読むようになりました。
●『自負と偏見』/ジェイン・オースティン、小山太一訳(新潮社)…恋愛観、人間性に影響を与えてくれたなと思っています。洒落ているのに皮肉もあって秀逸。出てくる女性の考え方も素敵なんです。
●『改訂完全版占星術殺人事件』/島田荘司(講談社)…「ミステリー」にドはまりした一冊。読み終わったときに「何これ面白い!と思ったんです。何度でも読みたくなる本。

 

_本はいつ頃から好きなんですか?

「父が小説好き、母も絵本好きという本好きの両親の元で育ったので、実家には本がたくさんあって私も小さい頃から読んでいました。何かのご褒美となったときにも、本なら買ってくれていたのでそれが嬉しくて読んでいたかも。美容師時代は忙しすぎて読書から少し離れていたのですが、辞めてからは復活。ちなみに電子書籍よりも絶対に紙派です!」。

_好きなジャンルは?

「ジャンルは幅広く読みます。その中でも最近はミステリーにハマっていて、特にクローズドミステリーが大好きです。綾辻行人さんの『十角館の殺人』(講談社)を含む館シリーズも一気に読んでしまいました。ミステリーの手法が面白いのでオススメです!」。

 

G O A L
ファッションとヘアメイクで変化する
幅広いテイストを纏えるモデルに

_これからの目標はありますか?

「ファッションモデルとしてもっと活躍できるようになるのが目標。ファッションやヘアメイクを変えて色々な世界観に溶け込むのが楽しいし、それを見てくれた人にもわっと感動を与えられると嬉しいから、モデルとしての幅を広げたいです! 今は私服と合わせてコーデを組むことが多いのですが、今後は普段なかなか着られないウェディング系とか、もっとド派手な衣装っぽいものとかも着られる企画に出演したいなと思います!」。

 


撮影/小石謙太
構成・文/平木彩夏
※●はすべてモデル私物です。価格はモデルの申告および編集部調べによるものです。