人気美容師が食堂をオープン‼ 笹塚のオシャレサロンで働く山田京香に迫る【キニナルあの子】

自分の“好きなこと”を極めて輝いている人にクローズアップする企画「キニナルあの子」。4月の1人目は、美容師として働く傍らで念願の定食屋をオープンした山田京香さんにインタビュー! 定食屋を始めたきっかけやメニューのこだわり、将来についてたっぷり教えてもらいました♡

\4月の「キニナルあの子」No.1/

2ヶ月に一度オシャレサロンが食堂に変身!
美容師をしながら定食屋をオープンさせた
京香さんって?

● P R O F I L E ●

N a m e :  山田京香
 A g e :  24
I n s t a g r a m :  @yamada__kyoka

長崎県出身。専門学校卒業後、京都・東京にてアシスタントとしての経験を積む。美容室とカフェを融合させた古民家サロンknof(ノフ)のオープニングメンバーの一人として立ち上げに参加。自らも美容師兼カフェスタッフとして働き、自身の定食屋『やまめし食堂』も開催中。実家のご飯のようなホッと心落ち着く和食の味わいやこだわりの器が素敵と、今オシャレさんの間で話題のお店に!

 

B A C K G R O U N D
オシャレなおもてなし料理を追求する中で
定食屋をやりたいと夢見るように

 _美容師になろうと思ったきっかけは?

「両親が美容師で、実家が美容院を営んでいるんです。小さい頃から遊び感覚でよく手伝いをしていた影響もあって、自然と小学生のときから美容師を目指すように。専門学校を卒業後、まずは京都のサロンに就職し、その後憧れの東京へ移りアシスタントとして3年ほど働いていました」。

_現在勤めているサロンはカフェとしての顔もあるんだとか?

「コロナ禍で改めて将来を考えたときに、美容師以外に自分の好きな“食”について関わることができたらいいなと思っていました。小さい頃からちょくちょく料理をしていたのですが、上京してから毎週末のように自宅に友人を招いて手料理を振る舞っていたらさらに料理にハマってしまって。去年今のサロンの方と出会う機会があり料理が好きだという話をしたところ、どうにかそれを形にしようという話に。ちょうど別のスタッフでお菓子作りが好きな人がいたこともあり、カフェと美容院を融合したサロン、knof(ノフ)をオープンすることになりました」。

_ノフではどんな活動をしていますか?

週4日はお菓子やパンを焼いたりしながらカフェスタッフのように働き、その他の日は美容師として活動。また、オープン当初から2ヶ月に1回ほどのペースで“やまめし食堂”という予約制の定食屋をノフで開催しています。いつか自分のご飯屋さんをできたらいいなと思っていたので形になってすごく嬉しい! メニュー作りから調理まですべて自分で行っています」。

 

S H O K U D O
色合い、食材、器にこだわった
あたたかみのあるワンプレート定食

_やまめし食堂のこだわりは?

お母さんが作るご飯のようなホッとするワンプレートを作ること。ぬくもり溢れるノフの空間で、優しい味わいの和食を食べてリラックスしてもらえたらいいなと思っています。あとは、自分らしさのある食材を使うこと。醤油や味噌などベースとなる調味料は、地元・九州のものをチョイス。東京のものと少し味が異なるので知ってもらえる機会になったら嬉しいです。もう一つ、にもこだわりが! 昔から器を集めることが好きで、やまめし食堂で使う食器は私物を毎回持参しているんです。お客さんのファッションや雰囲気に合わせて、ツヤのある上品な器にしたりナチュラルな色の器にしたりと盛り付けるお皿を選んでいます。お客さんに似合う髪型を見つける美容師の感覚と似ているかもしれません」。

_メニューはどのように考えていますか?

「メニューは和食の定食1つで、メイン料理を毎月違うものに。メニューは色から思い浮かべます。彩り豊かになるように、赤・緑・黄色が入るように食材を選んでいます。色をベースに考えると自然とバランスよく栄養が摂れるんですよね。あとは、他のお店やカフェのメニューからインスピレーションを得ることも。休日に絶対1度はオシャレな場所で外食をして、メニュー構成や盛り付け方、器のセレクトなど勉強しているんです! そんな休日の“探食”の中でのヒントもメニュー作りに活きています」。

 

\ やまめし食堂メニュー /

唐揚げ定食

「3月のやまめし食堂は唐揚げ定食を出しました! 唐揚げをメインに、卵焼き、野沢菜、梅干しで色みを意識。唐揚げは九州のお醤油を使って、冷めても美味しいようにしっかり味付けしました。唐揚げに味がある分、卵焼きは優しい味わいにしてバランスを。小さな子からご年配の方まで幅広い人に食べてもらえるようなメニューと味付けにしました! いつもは大きなお皿でワンプレート定食にしているところを、あたたかみのある小皿を使って実家で出てくるような素朴な雰囲気にしたのもポイント。食材の色みを引き立てるような落ち着いたお皿に盛り付けました」。

 


\ こだわりの器 /

手作りの食器

「4年前くらい前に手作りしたお茶碗とお皿。電動ろくろを使わずに、“手びねり”といって自分の手で形を作っていく方法を選んだので、ボコボコしていて手作り感満載。でもそこに味があるし、裏には自分の生まれた年が刻まれているのでとても思い入れのある器です」。

 

お箸置き

「旅行先で買ったり、友達からもらったりした箸置きたち。普段は面倒でなかなか使わないものだからこそ、やまめし食堂では使うようにしています! 箸置きがあるだけでちょっと特別感が生まれるし、料理も不思議と華やかに。そんな小さなワクワク感をやまめし食堂で味わっていただけると嬉しいです」。

 

_やまめし食堂を始めて良かったことは?

「やまめし食堂には一人で来てくださる方が多く、上京してきた方や一人暮らしをしている方にあたたかみのある家庭的なご飯を提供できることが嬉しい! 食ってすごく大事ですし、美味しいご飯があるだけで日々が潤いますよね。あとは、来てくださった方に『やまめし食堂のご飯を食べて元気が出ました』や『ワクワクしました』などとDMをいただけることも励みに。毎回予約してくださる方やリピーターさんの存在もモチベーションになります!」。

 

G O A L
農家さんとのコラボや美容師のセンスを生かして
やまめし食堂をパワーアップさせたい

_これからの目標はありますか?

「飲食に携わるようになって、改めて自分は美容師という仕事が好きなんだなと気付きました。髪型一つで性格が明るくなったり、外見だけでなくその人の内面も変わるきっかけを与えられるし、似合うを見つけるみたいな作業も大好きなんです。美容師を第一でやりながらも、美容師だからこその美的感覚を食にも活かしていきたいな。念願叶って始まったやまめし食堂では、今後はいろんな人とコラボしてみたい! 以前に知人の農家さんとコラボをし、その地区でしか作られない貴重なお米を使った定食を出したんです。そんなふうに素敵な人たちと関わりながら、やまめし食堂をもっと進化させていきたい。食材にもさらにこだわって、誰でも気軽に入れるような心落ち着く空間を提供できるように頑張っていきたいです!」。

 

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\山田さんが働くお店はこちら/

knof
〒155-0031
東京都世田谷区北沢5-22-9

TEL:03-6877-1192
営業時間:cafe 12:00〜15:00、hairsalon 16:00〜19:00(最終受付)
Instagram:@__knof__


構成・文/家田柚香

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