自分の“好きなこと”を極めて輝いている人にクローズアップする企画「キニナルあの子」。3月の1人目は、大学在学中にスパイスカレー屋を立ち上げた古澤 春ちゃんにインタビュー! メニューに込める想いやお店のこだわり、将来についてたっぷり教えてもらいました♡
\3月の「キニナルあの子」No.1/
人気カレー店の店長として活躍! こだわり食材で日常の特別な“食体験”を届ける 春ちゃんって? |
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● P R O F I L E ● N a m e : 古澤 春 |
愛知県在住、今春卒業予定の現役大学生。コロナ禍での留学中止がきっかけに、友人と4人で名古屋市内にカレー屋・八O吉をオープン。お客さん一人ひとりに寄り添う姿勢はもちろん、話しやすい雰囲気や飾らない人柄が魅力的で思わず会いに行きたくなること間違いなし! |
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B A C K G R O U N D “食”をテーマに何か挑戦してみたいと 在学中に友人とカレー屋をオープン |
_カレー屋を始めたきっかけは?
「在学中に留学しようと一年休学したのですが、コロナで行けなくなりスケジュールがごっそり空いてしまったんです。せっかく時間ができたので何か面白いことをやりたいねと大学の友人と話していて、知り合いを集めて4人でカレー屋『八O吉(やおきち)』を始めることに。生きていくために必要不可欠な“食”をテーマにしたかったのと、ちょうど八O吉代表の実家が八百屋を営んでいるので、せっかくなら新鮮な野菜をたくさん使ったお店をやりたかったんです。そこで、万人が好きな食べ物かつメンバー4人が大好きな“カレー”を選びました(笑)」。
_元々自分のお店をオープンしたいという気持ちはありましたか?
「元々強くあったわけではないのですが、好奇心旺盛な性格なので『いろんな人に出会いたい!』『新しい世界に飛び込みたい!』という思いでカレー屋をスタートしました。大学に入ってからサロンモデルのお仕事をさせていただき、それが楽しかったのもたくさんの人との繋がりや自分の知らない世界があったからこそ。カレー屋を開くことで、人と人が交わるような場を作り出せたらなと思って挑戦してみました」。
_八O吉の中でどんなお仕事をしていますか?
「現在3店舗ある八O吉の本店(自由ヶ丘店)の店長として、また社内でのCCOとしてお客様対応を担当しています。お客様が感じていることを会社に提案して改善するなど、お客様と会社の間に立つイメージ。人と会話することが好きなので、お客様と積極的に関わりながら八O吉をもっと良くしていきたいです! InstagramではDMに答えるだけではなく『八O吉のカレーどうでしたか?』と聞いてみたり、常連さんには『最近どうですか?』とラフに連絡してみたり…好きな店員さんがいるとそのお店も好きになると思うので、自分がそんな存在になれたらいいなと密かに思っています」。
_メニューも考えているんだとか?
「全店に月替りのカレーメニューがあるので、毎月メニュー開発をしています。サロンモデルの活動を通じて出会った料理家の方や八O吉のメンバーと一緒に、試作を繰り返しながら生み出していく作業はとっても楽しい! メニュー作りで大事にしているのは、その時々の旬の野菜を使うことと目でも楽しめるような彩り豊かな見た目にすること。あとは、定番のお肉カレー以外に家ではあまり作らない魚介カレーを出すのも八O吉ならでは。肉と魚介をだいたい交互に出すことで、より幅広い人に楽しんでもらえたらいいなと思っています」。
C U R R Y こだわり食材×優しいスパイスで ちょっぴり特別な“食体験”を届ける |
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_八O吉のコンセプトは?
「一つは『辛くないのにスパイシー』。小さい子からご年配の方まで誰にでも食べてもらえるように辛さは控えめに。でも、食べるときに優しいスパイスの香りが広がるような絶妙なバランスにこだわっています。もう一つ、『日々の暮らしにカレーなる体験を』というテーマもあるんです。みんなの“日常に寄り添うようなカレー”になればいいなと思っているので、八O吉のカレーを食べることでちょっとした特別な時間や体験を届けられたら嬉しいです」。
_店名やロゴマークの由来は?
「八O吉という店名は、代表の実家の八百屋『八百吉商店』が由来。“百”という文字を丸くしたのは、円と縁をかけていたり、お皿の形を表していたりといろんな意味が込められています。お店のロゴマークにもこだわりがたっぷり! 右上が八、右下がO、左側が吉、と実はさりげなく“八O吉”の文字が入っているんです。でもお鍋や野菜の断面、お皿など見る人によって自由な見方ができるように抽象的にデザインしました」。
\ 八O吉 イチオシメニュー /
定番 八O吉カレー
「自由ヶ丘店の定番・八O吉カレー。イベントなどに出店する際は、このカレーを持っていくほど八O吉の代表的なメニューです。チキンカレーなのですが、特徴はたっぷり入った野菜たち。にんじんやピーマンは素材を生かした味わいにするために、あえて特別な味付けをせずにそのまま焼いています。シンプルだけど、野菜の旨みや美味しさが詰まった自慢のカレーです」。 |
ジンジャーレモネード&スモーキー
「国産の生姜とスパイス、コーヒー豆を使った八O吉オリジナルのドリンク。意外な組み合わせですが、香ばしい香りとレモンの爽やかな酸味がやみつきに! 八O吉でしか味わえない、大人なレモネードです。アイスとホットどちらもあるので、季節や気分に合わせて飲んでみてください」。 |
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_店内のこだわりは?
「美味しさは食べる場所や空気感で変わるので、店内はこだわって作りました。かしこまりすぎないように、どこか懐かしさを感じるオシャレを意識。暮らしに寄り添うような温かみが宿るお店にしたく、自由ヶ丘店は古民家を改装して作りました。オシャレだけど天井を見上げると木がむき出しで見えていたり、あえて照明の数を減らして落ち着いた雰囲気にしたり…。実はテーブルや椅子は手作りで、壁も自分たちで塗ったんです。カレーだけではなく空間を含めた特別な“食体験”ができる場所になるように作りました」。
_お店をやってきて良かったことややりがいは?
「お客さんの温かい声やサポートが励みになります! 感想を伝えてくれる方、新作を楽しみに待ってくださる方、頑張ってねと帰り際に声をかけてくれる方など、自分を知らない人たちが純粋に八O吉を応援してくれることがとても嬉しい! あと、他の飲食店の方の応援もありがたいです。愛知は飲食店同士の繋がりが多く、イベント出店のお誘いをよくいただくことがあります。ライバルになりがちな同業他店の方とお互いに応援しあって、その和が広がっていくこともすごく楽しいです」。
G O A L 八O吉らしいお茶の文化を広めながら よりたくさんのお客さんに出会いたい! |
_これからの目標はありますか?
「今は店長というポジション柄、これをどう売っていくかみたいな裏方としてやっていることが多いんです。お店をサポートすることはそれはそれですごくやりがいがあって楽しいけれど、これからは個人としても挑戦してみたい! 具体的には、カレーやお菓子に合うお茶を八O吉で出していきたいです。八O吉では、焼き菓子やプリンの提供などスタッフ一人ひとりのやりたいことにチャレンジさせてくれる環境があります。自由ヶ丘店の2Fは朝日がとってもキレイで落ち着くので、そこでお茶を飲みながらホッと自分を見つめる時間をお客さんに体験してもらえたらいいなと思っています。あとは、もっとたくさんの人に八O吉で出会いたい! 朝から夜まで店頭に立っているので、ぜひ一度会いに来ていただけると嬉しいです」。
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\春ちゃんが働く店舗はこちら/
八O吉 自由ヶ丘 TEL:052-734-3184 |
構成・文/家田柚香