Hello 2021,
Hello 新しいわたし♥
CHIE TSUJI
ニューノーマルな変化の多い1年だった2020年。そんな新しい状況の中、merモデルの意識も大きく変わっていました。女優としての活躍が増える辻千恵ちゃんが、新しいことに挑戦し続ける中で、2020年で変わったことと、今年の目標を聞きました。
千恵の2020→2021
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秋に香川に旅行したときに、豊島美術館に行ったんです。建物の中に、水が湧き出す泉を模した展示があって。その日はたまたま雨で、展示の上に雨が降ると水がくっついたり、離れたりしていて。展示物と偶然降っていた雨が織りなす光景を見ながら、ふと『水みたいに生きて行こう』って思ったんです。多分、生きていたらいろいろあるけど、その場その場で、柔軟にくっついたり離れたり、まためぐり逢えたら一緒になったりとか、そういうふうにして生きていくしかないなって思ったんです。
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なんでそんなことを考えたかと言うと、仕事でやる気がないって見られることがあって。でもやる気がなかったらこの仕事を選んでないから、やる気がないわけじゃないんだけど、私は自分の気持ちが表に出にくいみたいなんです。伝える仕事をしているのに、感情が出にくいってダメなこと。でもそれを乗り越えていくために、この仕事を選んだんだなって思うようにしたんです。仕事でもプライベートでも表現することを、自分の課題にしていきたい。
ボイトレの先生に「青いところでは青く染まって、赤いところでは赤く染まらないと生きていけないんだよ」と言われたことを思い出して、本当にそうだよなって実感しています。水のように柔軟に、しなやかに生きていきたい。
去年は美術館に行く機会がすごく多くて、芸術に助けられた部分が大きいです。
砧公園の世田谷美術館では、コロナで展示室に何も置けないので、「作品のない展示室」というコンセプトの展示をしていたんです。部屋に何の展示もなかった分、窓から見える景色が絵のように見えて。自分の視点や角度を変えれば違ったものに見えるし、時間が経てば外の色も変わる。自分の見方次第で、同じものでも受け取り方が変わる。視点を変えることの大切さを感じました。
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視点を変えたら、仕事で怒られることがあっても、それを激励として受け取れるようになりました。物は考えよう、自分が思ってるより、ひとつもふたつも深く見てみれば、変わるんだなって実感しています。
感性を磨いた♡ 千恵の3大トピック
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千恵の2021年さらなる一歩
助けてもらった恩を娯楽で返していきたい |
「自分はすごい周りに助けてもらっているから、自分が出演する映画や舞台で返していきたい。それが仕事を頑張るってことにも繋がるから。人に娯楽を提供するためなら、辛いことがあっても頑張れる。苦しいのと嬉しいのは表裏一体。娯楽だから、どんなことも楽しんで生きていきたいです」。
撮影/藤井由依(Roaster)
取材・文/石井佐代子
編集/祖谷美帆